このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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鉄道省サロ76000形2等付随車
鉄道省木造電車鋼体化モハ50系のサロ76000形2等付随車です。木造鋼体化最後の車両として優等車両の2等車が製造されましたが、戦時色の色合い強い時代に完成したので、実際に2等車として使用されることはなく、製造当初の状態のまま格下げされ、サロ76000を名乗ることなく、サロ45系の格下車サハ45形に編入されました。車体は木造小型国電の台車を20m車用に継ぎ足し、車体長は、モハ50系と同じく19304mm、車体幅2805mmで、室内は戸袋部を除きシートピッチ1960mmの固定クロスシートが設置されています。車端部の一方に洋式便所、洗面所が設置されました。就役直後に日本は太平洋戦争に突入、戦時の混乱の中2等車に格上げされることなく終戦を迎え、戦後すぐに進駐軍に接収され、進駐軍専用車として整備されサロ45200を名乗りました。台車は製造時には種車のTR21でしたが、進駐軍接収時に戦災車両の中から比較的状態の良いTR23に変更されました。接収解除後は2等車として整備され、横須賀線に投入されサロ45形の原型、並びにサロ46000形(後にサロ75000形)と共に長く活躍しました。戦後の車体更新により、グローブベンチレータ化、雨樋の取付が行われ、登場時の張り上げ屋根からデザインが一変しました。旧型優等車淘汰により、車内は2等車時代のままサハ45200形に格下げされ、飯田線、身延線、に移り、一部は大糸線に移って旧型国電の終焉まで現役を続けました。図面上段は戦後の更新後の姿、下段は製造時の完成予想図です。
実車はモハ50系17m2等車として計画はされたものの戦況の悪化に伴い製造が中止されました。
鉄道省サロ76000形PDF図面 A4 1/120
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