このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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鉄道省サロハ46100型2,3等合造付随車

 鉄道省サロハ46100型2,3等合造付随車です。モハ32系の2,3等合造付随車として横須賀専用に製造されたモハ46000形は製造当初は横須賀線に充当されましたが、予想以上の2等利用者の伸びのため、全室2等車を増備することとなり、余剰となったサロハ46000型は電車化される東海道線京阪神地区に転出しました。大鉄局では受け入れに際し、2等室はそのまま利用しましたが、3等室はモハ42系に準じて改造し、サロハ46100形となりました。新製されたモハ42系はリベットの少ないスマートな車体のため、リベットの多い本形式は製造時期はあまり変わらないのに古びた感じでした。車体は当時の20m級電車の標準車体で、2等室は戸袋部を除き、シートピッチ1960mmの固定クロスシート、3等室も戸袋部を除きシートピッチ1760mmの固定クロスシートのゆったりした車内は関西地区でも好評を博しました。上図は、竣工当時の横須賀線時代の姿、下段は関西地区モハ42系対応改造後の姿です。
 実車は、2等室側はシートピッチ1760mm、3等室側はシートピッチ1400mmの少し狭い固定クロスシートでしたが、関東地方では珍しく、当時としては長距離電車運行とも相まって人気を博しました。その後関西地区のサロハ46系と区別するため、サロハ66系に改められました。戦時中に2等車廃止に伴い4扉化の上全車サハ78系に改造され、一部は関西地方に転属しました。

鉄道省サロハ46100形PDF図面 A4 1/120


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