このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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鉄道省クロハ69000形2.3等付随制御車

 鉄道省モハ51系のクロハ69000形2,3等付随制御車です。車体は車体長19350mm、車体幅2805mmの半流型3扉車で、第一次車は雨樋、シルヘッダ付き、第二次車は張上屋根シルヘッダ付きとバラエティに富んだ外観です。室内は2等室側は戸袋部を除き、シートピッチ1960mmの固定クロスシート、3等室は扉間は4組の転換クロスシートを含むシートピッチ900mmのクロスシート、車端部はシートピッチ1800mmの固定クロスシート、戸袋部のみロングシートとなっています。2等室の戸袋部の片側に洋式便所が設置されています。クハ69形は関西圏に集中して配置され、主として京阪神緩行で使用されました。戦時中は座席を撤去し一時クハ55形に編入されましたが、戦後再び2等室、クロスシートを再整備されました。等級改正時に2等室は室内はそのまま普通室に格下げされ、クハ68形に編入されましたが、更新修繕時に仕切を取り外し、普通室と同じ転換クロスシートに改造されました。なお便所は2等車時代のまま残されました。
 実車はモハ51形の関西口投入と同時に製造され、2等室と3等室の間には仕切りが設けられ、2等室は一部シートピッチ1760mmの固定クロスシート、3等室はモハ51形と同様のシートピッチ1400mmのクロスシートです。戦時中には一時ロングシート化され、クハ55形に編入されましたが、戦後復興期にクロスシートが戻され、2等室も整備され再びクロハ69形として京阪神緩行に使用されました。等級改正で旧型2等車廃止に伴い、ロングシート化され、再度クハ55形に編入され終焉を迎えました。図面上段は張上屋根、シルヘッダ付き、下段は雨樋、シルヘッダ付き車です。

鉄道省クロハ69000形PDF図面 A4 1/120

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