| このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
十和田観光電気鉄道クハ４３４００形付随制御車です。十和田観光電気鉄道は、２０１２年３月３１日、８９年にわたる鉄道部門の歴史を閉じましたが、クハ４４００形は、１９６２年にモハ３４００形の付随制御車として製造されました。車体形状は車体長２００００ｍｍ、車体幅２８００ｍｍの正面貫通路、貫通幌付きの張上屋根２扉両運転台車で、扉間は戸袋部を除きシートピッチ１８００ｍｍの固定クロスシートが１０組設置され、戸袋部はロングシート、そのほかに車端部にシートピッチ１８００ｍｍの固定クロスシートが２組、反対側には、固定クロスシートと、半室式の便所が設置されていました。車体側面はモハ３４００形と同じいわゆるバス窓で、扉間は幅１２００ｍｍ、車端部は８００ｍｍの側窓が設置されています。モハ３４００形及びクハ４４００形は長期にわたって十和田観光電鉄の主力車両として活躍しましたが、寄る年波に勝てず、転入車と交代して予備車的存在となりました。
実車は、１９６２年に川崎車両で製造された新造車で、車体形状は車体長１８０００ｍｍ、車体幅２７００ｍｍの正面貫通路、貫通幌付き張上屋根の２扉両運転台車で、車内はロングシートでした。本形式は登場時東北地方唯一の新造車両で、そのスマートは車体で、観光鉄道の顔として長く活躍しましたが、寄る年波に勝てず、東急からの転入車に道を譲り一般営業から引退しました。
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