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旅日記14 道東B級グルメの旅
1日目 釧路湿原とスパカツ
以前に日本最北端である宗谷岬に行ってから、最東端である納沙布岬へ行きたいと考えていました。納沙布岬へは根室駅からバスで行くことができるのですが、他の地域へ行くには交通機関の時間帯がうまく合わず、なかなか行くことが決心できませんでした。ただ、最近になって釧路あたりであればそれほど無理しなくても列車での移動が可能であることがわかり、さらにその週末にANAの特典航空券にも空きがありましたので、思い切って訪れることにしました。特典航空券の申し込みは締め切り日である4日前でした。そして釧路・根室には北海道でも有名な御当地グルメがあるとのことでしたので、試してきたいと思います。
搭乗時刻までまだ時間がありますので、ラウンジで一休みしていきます。ラウンジの中はそこそこ人がいますが、土曜日ということもあってスーツを着たサラリーマンの数は少なく、カジュアルな格好の人がリラックスをしていたり、家族連れが出発前の時間を楽しそうに話をしています。出発前の空港ではなんだかワクワクしますよね。座席は微妙に埋まって座りづらかったので、画像の左手前に写っているカウンター席に座ることにしました。まず荷物を席に置いて、トイレに行きました。そして鏡を見ると・・・、なんと着ていたセーターの襟元に安全ピンとクリーニング屋のタグが。危なく付けたまま出かけるところでした。
トイレから戻ってドリンクコーナーでブレンドコーヒーを入れ、席に戻りました。本日の朝食はまい泉のカツサンドです。何度も購入していますが、おいしいですし、量も多くないので軽い朝食にはぴったりだと思います。カツサンドを食べてのんびり休んだ後、8:20ぐらいにラウンジを出ました。
搭乗口に近づくと、スポットに今回搭乗する飛行機が見えました。今回搭乗するのはエアバスA320です。どうも羽田からANAで出発するときには大阪、福岡、札幌や那覇といった幹線ではないこともあるのか、A320になることが多いですね。
ゲートに到着してしばらくすると、釧路行きの搭乗開始となりました。搭乗人数が少ないのか、優先搭乗が終わって一般の乗客向けの案内放送が流れても皆のんびりと動き出していたのでほとんど行列にはなりませんでした。まったりした感じでいいですね。
搭乗案内板の右にあったフライトインフォメーションを見ると、釧路までは1時間35分飛行することがわかります。釧路の天気は晴れ、気温は・・・-12度??まだ朝なのでこれから気温は上がってくるのでしょうが、東京生まれの東京育ちの私にとっては氷点下10度の世界は未体験なのでちょっと心配です。
釧路空港に着いて外へ出ると、-12度ではなさそうですが、かなり寒いですね。雪はそれほど積もっていませんでした。昨年ここに来たときは日が暮れていて暗かったんですよね。
空港の建物の前にはたんちょう像がありました。たんちょうといえば、なんと言っても釧路湿原ですよね。
これからすぐに出発するバスに乗って行くことも可能でしたが、次のお昼ご飯までちょっと時間がありますので、空港内で休んでいくことにしました。2階にある喫茶店「コゼット」に入り、ヨーグルトドリンクを注文してのんびりと過ごしました。ヨーグルトドリンクは甘さが控えめでなかなかおいしかったです。
釧路駅のすぐ脇(画像では駅ビルの右側)には、くしろバスのターミナルがあり各方面へ乗っていくことができるのですが、どのバスに乗っていけばよいのかさっぱりわかりません。しばらく悩んだ結果、次の目的地まで歩いていくことにしました。
歩いているととても寒く、手袋が付けていないと手が痛くなるほどでした。前日に手袋を買っておいて正解でした。駅前から続く大通りの歩道は雪がほとんどなく歩きやすかったのですが、釧路川に架かる幣舞(ぬさまい)橋を渡った先の歩道はどこも雪が積もっていて何度も滑りそうになりました。釧路駅から25分ほど歩いたでしょうか、休坂下のバス停のところから脇道に入り、坂を上ったところの近くにある目的地のお店「まるひら」にようやく到着しました。
さっそく店内に入るとお昼時ということもあって満席でした。2分ほど待つとカウンター席の客が立ったので座ることができました。ラーメンは醤油と塩があり、普通と大盛、特大があります。私は醤油の普通を注文しました。ラーメンの見た目は正統派の醤油ラーメンでほんのりと鰹の香りがしてきます。スープを飲んでみると色の濃さの割にはものすごくあっさりしていて、麺は細めでした。最近東京ではこういうあっさりしたラーメンが少ないので逆に新鮮に感じますね。一気に食べ終えて汗をかくほど体が温まりました。とてもおいしかったです。| 店名 | まるひら |
| 住所 | 北海道釧路市浦見8-1-13 |
| 営業時間 | 9:30〜17:00 |
| 定休日 | 毎週水曜日と第2・第4木曜日 |
昼ご飯を食べて次は釧路湿原に行きたいのですが、列車の時間まで時間があるので、ちょうどこの期間に行われている「くしろ氷まつり」を覗いてみることにしました。歩いている途中、気温が表示されていたので見てみると、1.5度でした。いい天気で日なたはたしかに寒さも和らぐ気がします。
まず幣舞橋のそばにある巨大ショッピングモールMOOの脇の会場に行ってみると、そこには巨大氷迷路がありました。迷路は子供のみということでしたので、周辺は親子連れが多かったです。迷路の近くにはいろいろな露店が出ていて、中にはジンギスカンとかありました。
次にMOOの隣にある釧路市観光国際交流センター会場へ行きました。この会場は氷まつりメーン会場らしく、ステージが設置してありました。ちょうど行った時間はステージでのイベントがなかったのですが、お店がたくさん出ていてこちらも人がたくさんいてにぎわっていました。会場には大きな氷像が設置してありました。後の氷像は何がモデルになっているのか謎ですが、手前の小さめの雪像はゲゲゲの鬼太郎とめだま親父がありますね。
釧路市観光国際交流センター会場の目の前に本日宿泊する予定の釧路全日空ホテルがあります。まだチェックイン予定時刻ではありませんのでいったんここから離れます。
続いて栄町平和公園会場へ。ここはあまり広くない会場の割にはあふれるほどの人でにぎわっていました。たくさん行列ができていたので空いている氷像から見ることにしました。公園のほぼ中心に設置してある天馬の氷像はすごいですね。繊細さには目を引きますね。
公園の東側には機関車トーマスとアンパンマンの氷像がありました。こちらでは親子連れが代わる代わる子供を氷像のところに座らせて記念撮影をしていました。
アンパンマンの氷像の脇には氷のすべり台がありました。かなり長い行列ができていました。
今見たすべり台の対角線上にさらに大きなすべり台がありました。子供がものすごい勢いで滑ってくるので面白そうでした。
栄町平和公園を出て釧路駅へと向かいました。釧路駅前にも氷まつりの会場があって大きな雪だるまがありました。空港から到着したときにも見かけたのですが、人だかりができていたので後回しにしました。ちょっと汚れていますが右の雪だるまの後に立っている人と比べるとその大きさがわかりますね。
このまま駅に向かっても良かったのですが、北海道に来たのに北海道らしい食べ物を食べないと、と思い、じゃがバターを食べることにしました。暖かくてホクホクでおいしかったです。
釧路駅の構内に入ってみどりの窓口へ向かいました。そこで出発前にチェックしていた「SL冬の湿原号」(釧路方面)に空きがあるかどうか訪ねたところ、空きがあるとのことでしたので、指定席券と往復の乗車券を購入しました。そしてホームへ行くと、摩周行きの普通列車が停車していました。ドアは開きっぱなしですが、車両の中にもドアがあるので席に座っていても寒くはありませんね。
13:53に出発した普通列車は東釧路から釧網線に入り14:14に釧路湿原駅に到着しました。今回はここまでの乗車でしたが、いつかはこの先の摩周や知床・網走方面へ行ってみたいですね。
釧路湿原駅は無人駅ですが、駅舎はログ調で周辺の雰囲気を壊さない感じがいいですね。
これから折り返しのSLが来るまで30分近くあるので、細岡展望台へ行ってきます。展望台へ向かう階段を上ると釧路湿原駅が雪に囲まれている姿を見ることができました。夏よりもこの雪景色の方が似合うような気がします。
細岡展望台へ向かうには画像のような雪道を歩かなければなりません。
駅から続く坂道を登り切ると、左手にビジターズラウンジが見えてきます。このビジターズラウンジでは自由に中で休憩ができるそうです。この周辺は道が整備されているので歩きやすかったです。
ビジターズラウンジには寄らず、右に進んですぐに第一展望台への階段へとたどり着きます。そこを上ると釧路湿原を東側から一望することができます。画像を見ると、道の下にも展望台らしきものがあるみたいですね。
第一展望台の階段を下りて道に戻り、さらに先に進むと細岡展望台の入口へと着きました。釧路湿原は国立公園だったんですよね(って今頃気付いてどうする)。
さらに進むと細岡展望台へと到着しました。この細岡展望台は細岡大観望と呼ばれていて湿原を一望することができます。画像は一部分しか写っていませんが、湿原はもっと左右に広がっています。画像中央付近に写っている釧路川は凍って白くなっていますね。
駅に戻ってしばらくすると、知床方面からSL冬の湿原号がやってきました。ちょっと画像では遠くて見にくいのですが、先頭のSLは後ろ向きになっています。駅の長さに比べてこの列車は長いので先頭部分は完全に駅のホームよりも先に停車していました。私は4号車に乗り込みました。
車内は暖房が効いていてとても暖かかったです。座席はボックスタイプになっていますね。
ボックスタイプの席はそれぞれ大きな窓と位置が合っているので当たり外れはないようです。座席間は広く、大きめのテーブルがあるのもいいですね。
私が乗った4号車は先頭に近いこともあって窓から煙が見えました。
そういえば、車掌から検札の時に乗車証明書をもらいました。こういうちょっとした心遣いがうれしいですね。
釧路駅に着いて下りる際に、車両の前方にだるまストーブがあるのを見つけました。これのおかげで車内は暖かかったんですね。
列車から降りて先頭部分へ行くと、他の乗客も続々と集まってきました。釧路から出発する際はこの機関車が先頭部分になるんですね。しばらくすると、ゆっくりと列車は動き出し、ホームから出て行きました。
釧路駅は根室本線の駅です。根室本線は西は函館本線の滝川から東は根室まで続く長距離の路線で、隣の新富士が滝川方面へ、東釧路が根室方面となっています。ここ釧路駅から滝川方面へは特急スーパーおおぞらが出ており、札幌まで4時間弱で結んでいます。スーパーおおぞらは札幌−稚内間を結ぶスーパー宗谷と並んで北海道では有名な特急なんです。いつかはスーパーおおぞらにも乗ってみたいんですよね。
釧路駅から歩いて釧路全日空ホテルへと行きました。チェックインの手続きをして11階の部屋へと入りました。全日空ホテルでは何も申し出なくても部屋まで案内してもらえるのですが、ここではその案内はありませんでした。ちょっとエレベーターの中とか話すことがないのでこういう放置プレイの方がかえって気が楽だったりしますが。
しばらくテレビを見ながら時間を潰していると、窓から夕日が沈んでいくのが見えました。水平線のところに雲があるので完全な日の入りは拝めませんが、綺麗な夕日を見ることができてよかったです。
日が暮れて17:30を過ぎると、ホテル前の釧路氷まつり観光国際交流センター会場では花火大会が始まりました。事前に花火を見られることがわかっていなかったので、目の前で上がる花火を見ることができてとてもラッキーでした。まさに特等席ですね。
花火大会が終わったところで夕飯に食べに行くことにしました。これから向かうレストラン泉屋は全日空ホテルから2、3分ほど歩いたところにあります。
予定通りスパカツを頼んでしばらく待つと、ジュワーという大きな音の後にスパカツが席に運ばれてきました。なんと熱々の鉄板の上にスパゲッティが乗っており、鉄板の上ではミートソースがグツグツとしています。スパカツとは、ゆでたパスタの上にカツをのせ、さらにその上にミートソースをかけたもののようです。カツにミートソースってどんなものかと思いましたが、食べてみるとおかしくないのです。それと鉄板の上に乗っていることで最後まで熱々のまま食べきることができました。カツが乗っていることもあって、ボリューム的にも満腹になりました。| 店名 | レストラン泉屋 (いずみや) |
| 住所 | 北海道釧路市末広町2-28 |
| 営業時間 | 11:00〜22:30 |
| 定休日 | 月1回火曜 |
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