「ペコちゃん」とか「イモムシ」などのあだ名で慕われたデハ200形は1955年(昭和30年)に東急車輌製造で製造されました。設計当時では最新の技術(モノコック構造や中空軸平行カルダン駆動、HSC発電ブレーキ連動電磁直通ブレーキなど)を盛り込んだ、画期的な超低床構造の2車体連接車でした。その愛嬌ある顔と接客設備の高さから利用客特に子供達の人気も高い車輌でしたが、保守・運転共に難があり、1969年5月10日玉川線廃止と共に、製造からわずか14年で全車両が廃車となりました。保存車輌としてデハ204号が東急田園都市線宮崎台駅にある「電車とバスの博物館」で静態保存されています。 |