
出会い(ラルトス)
初めて会ったのは、私がまだラルトスの頃・・・。
私は、ある日、3匹のポチエナにいじめられてました・・・。
「なんだよ、その赤いつのみたいなのは。」
「へんなのへんなの〜。」
「これ取っちゃうぞ!」
私は何も言えず、震え、泣きそうでした・・・。そしたら・・・。
「おい、やめろよ!」
という声がして、見ると、そこにはアチャモがいたのです。
「なんだおまえ〜。」
「おまえも赤角のなかまか〜。」
いつの間にか「赤角」と呼ばれていしまった私。
「この子はそんな名前じゃないだろ!」
「うるさ〜い!」
「赤角となかまをやっつけろ〜!」
彼・・・、アチャモは私をかばうかのように戦ってくれました。
「つえーぞこいつ。」
「くそ〜。」
「おぼえてろよ〜。」
彼は、1人で3匹のポチエナを追い返したのです。
「あの・・・。」
「大丈夫、ですか?」
気が弱いから、「大丈夫」しか聞こえるように話せなかったのです。
「僕は大丈夫だよ。君は、怪我とか無い?」
「私は平気だけど・・・、あなたは怪我して・・・。」
怪我をしてまでも私を守ってくれた彼。怪我の手当てをしようと思ったのに・・・。
「あ、い、うん、大丈夫。平気だから!」
「ほんと・・・?」
擦り傷とかいっぱいして、大丈夫には見えなかった。
やっぱり手当てを・・・。と言おうとしたら・・・。
「う、うん、大丈夫。それじゃ!」
そう言って、走り去ってしまった。よく考えたら、傷の手当てなんて今まで1回もした事無かった。
それに、ありがとうって、言えないままだった。私は何もしてないし、できなかった。

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