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再会 後編(ワカシャモ)
「君は・・・、あの時ポチエナに・・・。」
つい声をかけてしまった。
「あの時助けてくれた方ですか・・・?」
やっぱり、あのときの子だった。
「・・・うん。」
「あの、わたし・・・。」
「何やってるんだよ、やっちゃえワカシャモ!」
アリゲイツの声で我に返った。今は敵同士なんだ。
「がんばって、キルリア!」
敵もキルリアのことを応援している。
「・・・くっ!」
戦うしかないのか?と思いながら俺は間合いを詰める。
(ここからなら・・・。)今をしのぐためキルリアに攻撃を仕掛けた、が・・・。
「なっ!?」
(よけられた!?)一瞬戸惑った。少し油断していた。自棄になり攻撃を連続させた。
(くそっ、当たらない!)相手は目を閉じているのに俺の放つ攻撃は全てよけられてしまう。
「なにっ!?」
俺は地面から足が離れ宙を浮いていた。目の前には手をかざしたキルリア。
(まさか・・・。)これは念力?だとしたらかなりヤバイ。
と、思った矢先、俺はは思いっきり後ろに吹っ飛んだ。
「大丈夫か?」
珍しくジュプトルが心配してくれた。
「あれ?俺・・・?」
あの時吹っ飛んでからの記憶が全くなかった。
「負けたんだよ。まあしょうがないよ、相性悪かったんだし。」
アリゲイツが悔しそうに言った。
「1回も攻撃できなかったのは恥だがな。」
ジュプトルが言った。確かにその通りである。でも・・・。
「はぁ、場所とられちゃったし。どこで遊ぼうか・・・。」
アリゲイツはいい遊び場はないかと悩み始めた。
でも俺にはそんなことよりも、もっと悩みを抱えていた。
続く
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