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上からEF13(マイクロエース)、EF15(TOMIX)、EF16(マイクロエース)、EF15(KATO)、
ED53タイプ(マイクロエース)、EF57(KATO)、EF57(KATO)。
*収納をきれいに
みなさんは、車両の収納をどうしていますか?
私の場合は所有車両が300両を超えたあたりから、車両の保管場所に困るだけでなく、
メーカーによる単品ケースの大きさの差で、収納方法もかなり乱雑になってきていました。
そこで考えるのが、ブックケースへの収納。
電車や客車などの編成モノならば、単品のクリアケースをやめ、
6両入りとか10両入りなどの市販されているブックケース収納とすることで、
収納効率を上げることができます。
しかしロコの場合は・・・同時に8両使うことはまずあり得ず、
同じ形式を集めるにしても、単品ケース入りのままにしておく方が便利です。
しかし・・・単品ケースのまま収納できるブックケースは、
KATOの「クリアケース7両入り」しかありません。
編成モノとKATOのロコがブックケースに収納されていく一方、
相変わらず単品ケースのまま積まれたマイクロエースとTOMIXのロコたち・・・
ならば、いっそのことマイクロエースもTOMIXも、KATOの単体クリアケースに入れてしまえば!?
・・・と思ったのが、今回の工作です。
*ケースの寸法を調べる
まず、あらためて各社の単品ケースの大きさを調べてみました。
その結果、以下のことがわかりました。
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長さ:
・KATOとマイクロエースは同寸法
・TOMIXは2社よりも1cm強短い
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幅:
・KATO、マイクロエース、TOMIXの順に、1cmくらいずつ太くなる
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厚み:
・KATOとマイクロエースは同じ
・TOMIXは2mmほど厚い
3社のうち、一番小さいKATOの単品ケースにサイズを統一できれば、
収納効率も上がるし、KATOのブックケース収納で利便性も高められるのです。
手元には、車両をブックケースに入れたため不要となったKATOの単品ケース
(電車、客車などが入っていたもの)が山のようにあるので、
マイクロエースとTOMIXのインナーを加工して、これらに収納することにしました。
*マイクロエース製品のKATO単品ケース収納
マイクロエース製品の単品ケースは、長さと厚みがKATOと共通になっているので、
幅さえ加工すれば、KATOケースに収納できます。
KATOのケースに寸法を合わせてくれた、マイクロエースさんに感謝!
さて・・・インナーには、品名などが印刷された紙、起毛された樹脂、透明樹脂の3種類があります。
まず紙のインナーは、KATOの紙インナーと同じ寸法となるよう、写真のようにカットします。
折り目の位置が変わるので、新たな折り目には、カッターの「背」でスジをつけました。
続いて起毛された樹脂インナーと透明樹脂インナー。
これらは車輪が当たる部分より下をカットします。
これでちょうどKATOのケースに収まる大きさになります。
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左写真:マイクロの紙インナーを、KATOのインナーと同サイズに切ります。
右写真:起毛された樹脂インナーは、車輪が接するところより下を切ります (透明樹脂インナーも同様)。
加工はたったこれだけ。
KATOの単品ケースに、加工したインナーを入れてみてください。
ぱっと見では、このまま販売されていたのでは?と思えるくらい、自然に仕上がると思います。
もちろん、紙インナーをカットしているので、文字の一部がなくなっていますが、
それでもどの方向から見ても形式名が判別できるし、マイクロエース製品であることも確認できます。
尚、透明樹脂インナーは廃棄し、KATOやTOMIXのようにビニールで代用しても、
実用上は差し支えないでしょう。
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左写真:加工したインナーをKATOケースに入れたところ
右写真:車両を入れて完成。まるで製品オリジナルのままのようです。
*TOMIX機のKATOケース収納
続いて、TOMIX製品を加工しましょう。
TOMIX単品ケースの場合、KATOの単品ケースと寸法的に共通な部分はありません。
従ってマイクロエースよりも加工量は多くなります。
TOMIX単品ケースのインナーは、紙と発泡スチロールの2つです。
紙インナーの幅はKATOに合わせてカットしますが、長さはKATOよりも短くなっています・・・
ここは見栄えを考慮して延長することも考えましたが、なにぶん大量に加工するのは面倒なので、
結局短いままにしました。
マイクロエースのときと同様、KATOケースに合わせた新たな折り目に、カッターの背でスジをつけます。
発泡スチロールのインナーは、車輪が接する下側とともに、屋根側もカットしないと収まりません。
残った中央部分が、ちょうどKATOの単品ケースに収まる幅に仕上げるのです。
素材が発泡スチロールなので、カッターの刃を長く出して、ザクザクと切りました。
ここにちょっとしたコツが必要かもしれません。
でも切り口が汚くなったり、幅が太すぎた場合は、耐水ペーパーで仕上げられるので安心です。
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左写真:幅と厚みをKATOに合わせて切る
右写真:発泡スチロールのインナーは車輪が接する部分より下を切った後、上部も切る
TOMIXの場合は、インナーの上下を切る必要があること、素材が発泡スチロールであることで、
マイクロエース製品のインナー加工よりも面倒かもしれません。
しかもKATOの単品ケースに加工したインナーを入れると・・・
長さが短いため、1cm強の隙間ができてしまいます。
そこで私はこの隙間に、ナンバーやカプラーなど、余った付属品を入れておくことにしました。
付属品の入った側から車種の判別はしづらくなりますが、単なる空間があるよりはマシというものです。
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左写真:加工したインナーをKATOケースに入れたところ
右写真:車両を入れて完成。インナーの長さが不足した部分は、付属品入れとして利用
尚、TOMIXの場合、側面にちょうど大きくTOMIXロゴが来るので、
長さが短い以外は自然に仕上がり、TOMIX製品であることも容易にわかります。
製品名の印刷が元々小さいので、車種の判別がしづらいという欠点は、加工前と同様ですけどね。
*所期の目的を達成!
以上のような簡単な工作で、マイクロエース製品もTOMIX製品も、
KATOの単品ケースに入れることができました。
この工作は単純作業の繰り返しで・・・飽きてしまうのが難点ですが、
いざやってみるとその効果は抜群でした。
写真のように、3社製品が混在してもきれいに収納できるし、
マイクロエースやTOMIXの単品ケースよりも容積が減った分、スペースを節約できます。
これらのロコをKATOのクリアケース7両収納用ブックケースに入れて、
もっと収納効率化することも可能です。
さらに、(編成単位でブックケースに収納した結果)大量に余った、
KATOの単品ケースを有効活用することにもなりました。
買ったままの姿で保管しておきたいという方はともかく、
大量増備で整理整頓に困っている方は、是非お試しください。
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3社が混在しても、きれいにコンパクトに収納