ローカル駅セクション
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私が物心付いた時、入換機で大活躍していたのはDD13でした。
すでに新造されていたDE10よりもイメージが強く、
そのDD13を関水金属が発売する予告を知ったとき、かなりの期待をしたものです。
関水金属・KATO製 N701の魅力!
品番のNと言うのは、
同時期TOMIXが同社の12系客車をそのままHOサイズに拡大して販売していた頃。。。
関水金属にもHOの企画があったのでしょうか?不明です。。。
KATOが新製品として出したDD13は品番N701と印字され、自分の期待を遥かに上回る物でした。
CADによる設計製作を開始したのはEF58からと聞きましたが、
その前のEF57と、さらに前に発売されたこのDD13もCAD設計ではないかと感じます。
特にこのN701は、事前に発売されたタキ3000の手摺り技術を駆使したその造形よりも、
当時驚かされたTOMIXDF50に準じたしっかりと塗装された白いライン、
使い古された雰囲気を出すかのような塗色、
そして同時期にリニューアルされたC11同様の無音に近い走行音、
これらに驚嘆させられました。。。。
購入1号機の悲劇
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車体は最新の緑インナーロットのASSYパーツ No..DD13 117
発売と同時に購入したと記憶しているこの1輌、誠に大事に取り扱いました。
まずは分解。
無塗装の軟質パーツに色入れ。
何度やってもうまく行かなかったこの作業も、度重なるシンナープール漬けが効いたのか、
次第に塗装の乗りも良くなり、後にDD51行った方法で塗り上げました。
窓ガラスへの色入れは、前後の窓ガラスパーツの分解方法がわからず、
前後パーツの支柱を折って取り除き、側面窓ガラスを外し色入れしました。
その後わが鉄道を走り続けたのですが、
完全オーバーホールを実施した際、落下事故を起こしてしまいます。
無残にも傷ついた車体は、修復を試みましたが、塗装に失敗!!
2003年だか・・・再生産された時、車体番号が変更になっている事もあり、
リニューアルASSYパーツと交換しました。。。
購入2号機の失望
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商品NO.は701、グレーインナー品。白いラインが薄く、車体の塗分けが透けて見える。
自分のへまによる購入1号機の事故。
1980年の半ばの修復失敗に失望し、新たに購入を決意したのがこの1輌です。
ケースは古いケースの積み重ね部分を継承した、現在まで続くものと変わっており、
インナーはディーゼルの識別色グレーの色の入ったものに、701とだけの印字となっていました。
しかし、一番愕然としたのは、塗色・走り共に質が悪くなってしまっている事です。。。
白いラインは当時の製品の電気機関車の側面ライン同様、塗色(印刷!)が薄く、
下の色が浮き出てしまっており・・・製品の質が落ちている時期でした。
走りもダイカストの質が落ちたのか、スケールスピードでもジリジリと走行音が耳につきます。。。
購入3号機再生産の品質の高さ!
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シルバーにブルーのインナー時代。再生産と共に車体No..はDD13 217に変更
現状の緑インナー製品の一つ前に、当時久し振りに発売された、
シルバーとブルーのインナー最後の再生産品です。
模型屋に現れたそれは、塗装の質が明るすぎるとは言え深い朱色。
同時期にリニューアルされたEF65P型等周り同様のしっかりとした白いライン、
親しんだDD13115の車体番号の変更、
昔はいつでも買えた製品の久々の再生産の注目と共に、
行きつけの店頭に並んだこの製品は、即購入するには何の問題も無かったのです。
しかし、持ち帰ったそれは・・・走りの面でN701の静かな走りを上回る事が出来ませんでした。
N701のはずが!
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結果格安で手に入れたグレーインナーの製品。こうしてみると車体No.の印刷がずれてます。。。
自分の所有するN701は、度重なる自己流メンテをしても、走りの面での感動は未だ消え去りません。
しかし。。。あの車体の色合い。
新しい製品を買っても汚れの無い新造時の物を想像させるだけで、
N701にあった「使い込まれて日焼けした」かのような、小さな働き者のイメージは与えてくれません。
もうあの製品は手に入らないのか。。。。
そんなN701の魅力を力説しても全く賛同してくれない者が、一つの情報をくれます。。。
2003年LM328iより
「ネットオークションでN701が出品されているよ・・・」
見るとケガレのないN701!これは落札したい!
しかし終了直前に対抗される方が出現。
オークション初体験の自分にとって、この現実は熱くなります。
対抗された方はその魅力を自分同様に感じ取られているようで、
結果・・・価格は当時の定価の倍以上に膨れ上がり、泣く泣く諦めるのでした。。。
そして、ほぼ同時に、購入2輌目と同じロットの物が安かったため落札します。
これが、複雑な気持ちでわが鉄道に迎え入れたのでした。
神の助けの中古品
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2004年・・・・時を超えて入手した、N701。感謝の5輌!!
そして2004年!
オークション初体験での敗北から数ヶ月、いよいよN701を手にする事が出来ます。
届いたその製品は綺麗で、この製品が発売された頃の自分にタイムスリップさせててしまいます。
素晴らしい!
すっかり調子に乗って、狂った自分は、何輌ものN701を落札してしまいます。
届けられると共に出品者の方にはとても感謝し、
ネットオークションの素晴らしさをつくづく体感してしまうのでした。。。。
不思議なロット白インナー
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LM328iが入手した白インナー701。。。。こんなロットがあったのか?
2004年半ば、その情報を聞くや自分も必死に落札。
送られて来た物は、残念ながら筆によるウェザリングが施されていましたが、その部位は上面のみです。
側面は製品のままで、他のN701初期製品と比較するには支障がありません。
比較の結果、白いラインの塗料が少し薄いかな?って感じるだけで、N701と全く同じです。
キハ82が発売された後、181系を送り出した関水金属のインナーは、このロットと同様の白インナーでした。
このロットは2回目の出荷時に使用された物でないかと想像します。
(実際には初回ロットがどちらかは分かりませんが。。。)
落下車体復活動力
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不注意による落下事故で破損した、購入一輌目の車体復活を願い、
動力を取得しました!・・・・でも、台車がない!どうしようかな〜
初回購入品の落下ボディ復活用の動力。
まだまだ車体復活。諦め切れません。。。。ネットオークションで落札です!!
中古の状態
これら取得した中古品は。。。
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左上からN701、グレーインナー、シルバーとブルーインナーのロットのライン。
写真では分かり辛いが、グレーインナー品は下地の塗分けが透けるほど塗料が薄い。
左最下段はN701と最近のロットとの色調の違い。
右はN701ロットに見られる塗装のはげの一番ひどい状態(ナンバーの左横)
・外観
皆キャブ側面点検蓋のところの白いラインが直角三角形状に剥がれています。
長きにわたり保管された際、ケースの蓋に擦れたからと想像します。
最初にオークションで落札できなかった出品は、ここも綺麗だったかと・・・
この魅力を感じている方が他にもいらっしゃるんだな〜と、複雑です。
・動力に関して
実は、皆不動。。。。全て集電不良が原因です。
全てを分解整備しましたが、うち2輌の不具合が改善できていません。
・・・1輌は構造上の問題。
ウォームギアを抱える長軸モータがジョイント無しで台車のスパーギアに動力を伝えています。
そのモータの取り付け方法は、集電部の黒パーツ部分を左右のダイカストが挟みこむだけ。
間には集電用の燐青銅板も挟み込まれます。
この集電板の曲げが悪いとモーターシャフトが水平状態を保たず、
前後進で走りの状態が悪い物になるようです。
・・・もう1輌は部品の変形。
プラ製のウォームギアが上下方向に潰れています・・・
全オーナーの方が万力にでもはさんで潰されたのでしょうか(?)
山の間は狭いため、ピンバイスペンチも入ってくれません。
仕方なく潰れている箇所を削って何とか走行する状態に持ってきましたが、ウォームギアが欲しいです。
LM328iによれば、既に修理に出しても、メーカーに単品の部品が残っていないかも知れぬとの事。
早い内に時間を作って台車の無い動力と共に、動力の復活を考えています。
マイクロエース製品の失望・・・
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斜め上から見ると良い雰囲気なんだけど。。。。。
2000年であったか、先に発売されたDE10の出来が、
(ボンネットがやや幅広とは言え)非常にバランスの良い製品だった中、
このDD13の初期型一つ目の予告が出ました。
初期一つ目といえば香港製のトミーナインスケールの香港製が有名ですが、
バランスの良いDE10を見た後では、これは売り切れも予想できる!と、
行き付けのお店に予約まで入れたのですが・・・・
発売された製品は非常に期待を裏切ってくれました(笑)
トミーナインスケールのリファイン?いえいえバランスはトミー製の方が上!!
その愕然とした様は、店員のお兄さんが、予約を取り消しても良いよと言ってくれた程。。。
同社の蒸気機関車たちと同様の設計。。。
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上が関水(KATO)、下がマイクロエース。
マイクロエースはキャブの上下方向が短い為に、キャブ全体が小さく見え、全体が大きく感じる。
腰高構造のため、KATO製と同寸のボンネット位置が高くなっている一方、キャブの高さはスケールどおり。
ボンネットの高さに合わせてキャブ窓があるので、窓の上下寸法は短く、また左右方向が非常に短い。
腰高と大きなボンネットが目立つばかりの製品と成っていました。。。。
いつか大改造してやる!と誓わされる2輌です。
ここ1年の間に、かなりの輌数が増備されてしまったわが鉄道のDD13。
今後DD51のように、KATO製品もリニューアルが想像できます。
しかしNの世界を一気にメジャーに引き上げたN701には非常に深い思いがあり、
今後も大切にしていくことでしょう。