このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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吹屋ふるさと村

                      岡山市高梁市成羽町吹屋地区

銅と弁柄の里

 岡山県の山あいの町吹屋ふるさと村にあるベンガラ(弁柄)格子の町並みを見たくなり雨の中出かけてきました。
 
 国選定重要伝統的建造物群保存地区という大層な名前がついていますが、行ってみるとなかなか味わいのあるところでした。

ベンガラ格子の町並み

町並みの由来

 標高550mの山嶺に塗込造りベンガラ格子の堂々たる町家が建ち並んでいるのは、江戸時代から明治にかけて中国地方第一の銅山町に加えて江戸後期からベンガラという特産品の生産がかさなり、鉱工業地として大いに繁昌したからだそうです。
 幕末から明治にかけて吹屋はむしろ「弁柄の町」として全国に知られていたようです。しかも、吹屋街道の拠点として、銅や中国山地で生産される砂鉄、薪炭、雑穀を集散する問屋も多く、備中北部から荷馬の行列が吹屋に続き、旅籠屋、飲食店の立ち並ぶ山間の市場町として繁昌していたそうです。

 また、集められた銅や鉄、弁柄は、さらに吹屋から荷馬に載せられて成羽に運ばれ、そこで高瀬舟に積み替えられ、高梁川を下り、下流の玉島港に集められ、大阪や西国各地に輸送されていました。したがって、成羽、玉島といった町の繁栄もこの吹屋の鉱工業によるところが大きいということのようです。

 当時の俗謡に
 「吹屋よいとこ金吹く音が聞こえますぞえ 窓坂え
  吹屋よいとこ金掘るところ
  掘れば掘るほど金がでる」
 と謡われていたそうです。

町はずれにある山神社
今では訪れ人も
なく寂れているようです

神社の柵には三菱のマークが

このような山あいの町です。

街にあった百貨店、「百貨店」という名称が心を打ちました

広兼邸

 吹屋の町から少し離れたところにある広兼邸と呼ばれる、江戸時代の庄屋の屋敷です。ここは入場料300円で中に入ることができます。

 広兼氏は、銅山とローハ(ベンガラの材料になる銅山の副産物)製造で巨万の富を築きこのような城郭のようなお屋敷を建てたということですね。

 また、ここでは映画「八つ墓村」のロケが昭和52年と平成8年に行われたそうです。そんなわけで、稲垣吾朗君もここを訪れたのでしょうかね。

広兼邸
お城かと思いました

茶室
屋敷の中にはこのような茶室もあります。

立派な庭園です。松がすごいです

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