このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


 神社・仏閣参拝記(22)         

三大稲荷の謎 最上稲荷(さいじょういなり)

最上稲荷

立派な鳥居です

三大稲荷とは
 日本では、三大○○というのが多い。例えば、日本三景といえば、天橋立、安芸の宮島、松島というのが定着しています。また三名園は、水戸の偕楽園、金沢の兼六園、そして岡山の後楽園。
 さて、岡山にはもう一つ三大稲荷のひとつ最上(さいじょう)稲荷というのがあります。しかし、この三大稲荷というは、実は日本三景ほど確定しているわけではない。というのは、

 いわゆるお稲荷さんと呼ばれる神社には、宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)が祀られているのですが、その総本社はとされるのが、京都の伏見稲荷大社です。これが三大稲荷の一角を占めるのは間違いないです。また、二番手としては愛知県の豊川稲荷がほぼ当確としてもいいのですが、最後の一つが地方、地方で異なるようです。

 まず、東北地方だと宮城県岩沼市の竹駒神社。関東地方では茨城県笠間市の笠間稲荷。東海地方では岐阜県海津市の千代保稲荷。九州では佐賀県鹿島市の祐徳稲荷。そしてここ中国地方では岡山県岡山市の最上稲荷という具合です。また、これらに加えて大阪府東大阪市の瓢箪山稲荷神社が加えられることもあるようです。

 つまり、結構、評価の分かれるようです。まあ、それだけお稲荷さんは霊験あらたかな神様ということでしょうか。
 

最上稲荷の遠景

最上稲荷教総本山妙教寺

 さて、この最上稲荷。立派な鳥居もあり表面上は神社のようにみえますが、実はお寺さんなのです。詳しくは 最上稲荷のホームページ をご覧下さい。
 
 つまり、「神仏習合」の形態を残しているわけですね。また、いわゆる本殿などの部分は、妙教寺の鎮守社ととらえるべきかもしれません。


最上稲荷の本殿

本殿でお坊さんが祈祷しているところです。


インド風の山門
でもこの裏にはお稲荷さんの象徴キツネが収まっています。



お寺の旧本堂ですね。
 お寺の縁起
 
 天平勝宝4(752)年に報恩大師が本尊の最上位経王大菩薩を感得した事に始まる。

 「龍王山神宮寺」として繁栄した、戦国時代、羽柴秀吉の備中高松城水攻めの際、戦火によって堂宇焼失。

 ただし、本尊の最上さまだけは八畳岩下の元宮で難を免れ。新領主の花房公が関東より日円聖人を招き復興、慶長6(1601)年で寺名も「稲荷山妙教寺」と改めた。

 伏見・豊川と並ぶ日本三大稲荷として最上稲荷は1200余年の歴史を通じて仏教の流れを汲んだ稲荷だそうです。




旧本殿、いわゆる鎮守社の高松稲堂です。
旧本殿に通じる道には、沿道に色々な色々な神様が祀られています。それぞれの霊験が解説されていました。
本殿裏には、さらに山頂にある奥之宮に通じる道があります。

奥之宮

 この最上稲荷の背後にある龍王山には、奥之宮があります。しかし、途中の山道は結構険しく、なかなかのハイキングとなりました。


奥之宮、読経の声が流れていましたが、よく聞くとテープのような

奥之宮のさらに上にある山頂付近には、不思議な石碑群がありました。

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