このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
憂い むかしの人の詩にありました 君看よ双眼のいろ 語らざれば憂い無きに似たり 憂いがないのではありません 悲しみがないのでもありません 語らないだけなんです 語れないほどふかい憂いだからです 語れないほど重い悲しみだからです 人にいくら説明したって 全くわかってもらえないから 語ることをやめて じっと こらえているんです 文字にもことばにも 到底表わせない ふかい憂いを おもいかなしみを こころの底ふかく ずっしりしずめて じっと黙っているから まなこが澄んでくるのです 澄んだ眼の底にある ふかい憂いのわかる人間になろう 重いかなしみの見える眼を持とう 君看よ双眼のいろ 語らざれば憂い無きに似たり 語らざれば憂い 無きに似たり みつを |
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