このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
今日のコロ
2001年6月1日(金)
今月のコロカレンダーの写真です
これは寝たきりになってからの
いつもの食事風景です
私の膝の上で
「おいちかったぁ」
の表情をしています
〜今日はちょっと変なことを書きますね〜
HPを公表して
コロ記をみなさんに読んでいただいて
皆様からたくさんのメッセージをいただきました
それはとてもうれしくて
読ませていただく事に喜びを感じていました
でも実は
少々の戸惑いもありました
「愛を感じた」
とてもとても
とてもうれしい言葉なのですが
私には戸惑いの気持ちの方が大きかったのです
いや 戸惑いというよりも
不思議な気持ちでした
それは
コロとの日常で
「愛」を意識したことがないからです
いつもの
いつもの
ほんとうにいつもの日常で
当然とか
あたりまえとかの言葉も感じない
そんな毎日でした
ごく普通の
ほんとうに平凡な
コロと私
コロと家族
その中を通りすぎてゆく毎日
「覚知(かくち)にまじわるは
証則(しょうそく)にあらず」
道元禅師の言葉です
これを相田みつをさんは
「意識したものに ほんものはない」と
「意識したものは(にんげんだもの:文化出版局)」の
作品の中で訳されています
そうなんですよね
自分は当事者だから
その真っ只中にいるから
その事には決して
気がつかないんですね
そして
人の目を気にしたり
余計な事を考えた瞬間に
意識してしまうんですよね
コロとの関係を
でも
その瞬間に
それはニセモノになってしまう
そう
みせかけの「愛」になるんですよね
「愛」のすっかりなくなった今だから
皆様からの本当の気持ちを
素直に受け入れられるのかもしれません
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