このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
今日のコロ
2001年10月27日(土)
今までは平凡な1日が
今年から意味のある日に変わった
昨年のコロカレンダーは空欄だったのに
今年は「コロ命日」と記載されている
今日はコロの一周忌
いつもどうりにコロの水を替え
お線香を供える
いつもと違うことと言えば
永平寺のお線香に変えたくらいだ
今日は午後1時から
一周忌の法要を執り行う
少し前に霊園に到着し
コロの霊壇をきれいにして
お水とお供え物を新しい物へ
動物霊園の御本尊
阿弥陀如来様の前に
コロの遺骨と位牌そしてコロの写真を置き
エビのおせんべいと大好きなメロンを供える
そして僧侶により
法話とお経が唱えられた
「正信偈」「念仏」「浄土和讃六首」「回向(日中法要)」
ずっと私は
合掌をしたままお経を聴いていた
御焼香をして
コロの一周忌法要を終える
遺骨や位牌を霊壇に再び安置し
しばらくコロと一緒の時間を過ごす
夜
午後6時55分が近づいてくる
どうしたらよいのかわからず
コロが眠っていた場所に横になる
私が横になった時刻は
だいたい昨年コロが私を呼んだ時刻だ
同じような時間に横になり
コロがいるような感じで一緒に過ごした
それでも私には
そのまま6時55分を迎える勇気がなかった
祭壇に白の和ろうそくを燈し
本物の香木から作られた
沈香のお線香を供え
般若心経を唱えた
ゆっくり3度繰り返し
時計を見ると
既に針は午後6時55分を廻っていた
唱えている時には
コロの顔をずっと見つめていたのだが
何故だか不思議と
平面であるコロの写真の
顔が私には浮き出されて見えていた
その後コロの大好きなマグロの赤身にタコ
メロンと様々なお菓子を供える
お腹こわさないんだよと言葉をかけながら
今日のコロの祭壇は
とても賑やかだった
きっと生前の
どの誕生日やパーティーよりも
豪華だったに違いない
実は今日
午後6時55分を過ぎた頃に
チッコちゃんがやって来た
約1週間ぶりの訪問だ
猫缶とドライを残さず食べて帰っていった
きっと今日は
コロが招待したのだと思う
〜僧侶の法話から〜
行事の多くは常に先々の未来の事を考えて行うものですが
法要は唯一昔はこうだったと過去をさかのぼる行事です
亡くなられた方の事を思い出しながら
その時の自分を振り返り
そして今までの自分の歩みを考える事ができる
法要と言うとどうしても
やらなくてはいけないもの
呼ばれたから行かなくてはいけないものと
考えてしまう事がありますが
亡くなられた方への思いと共に
時間を止めてこの場を借り今の自分を振り返る
それが法要の意味だと考えられます
亡くした事の悲しみは本人にしかわかりませんし
僧侶がいくら唱えても悲しみを減らす事はできません
どうか読経の中で
コロちゃんのおかげで今の自分でいられる事と
コロちゃんとの思い出を振り返りながら
自分を振り返ってみてください
そして少しでもはやく
コロちゃんがいてくれたから・・・と思い
悲しみを薄めてください
〜和ろうそくの事〜
お寺に供える供物を買い物している途中で
「和ろうそく」に出逢いました
興味深く見ていると
店員の方が丁寧に教えてくれます
和ろうそくはおめでたい事があった日や
法要の時などに
1本を灯すのだそうです
ただ一周忌と三回忌にはまだ悲しみが強いので
白の和ろうそく
その先は悲しみも薄らぐ事から
朱の和ろうそくを
それぞれ灯す事を教えていただきました
もちろんそれぞれの考えの違いから
三回忌には朱を灯しても良いそうです
コロの遺骨を納めている動物霊園は浄土真宗ですので
しきたりを勉強したところ
白のろうそくは命日で
朱のろうそくは法要で使うとの事ですが
和ろうそくの事を教えていただいた
店員さんの説を信じる事にしました
和ろうそくの明かりはとても静かで
とても暖かかったです
〜今日までの準備から〜
1ヶ月前に動物霊園に一周忌法要のお願いをし
気がつけば直前となりました
金曜日の夜にお寺に供える物の買い物
法要の後には自宅の祭壇に供える生物の買い物と
落ち着ける時間はありませんでした
唯一コロが旅立った時間となる午後6時55分は
家にいようと思っていた為
ゆっくりと過ごす事となりましたが
やはり考えると
その時の気持ちがよみがえってしまいます
忙しかった事は
私にとっては良かった事だと思いますし
きっとコロが私に
あれも食べたいし・・・これも食べたいし・・・と
悲しみを薄めるようにしてくれていたのでしょう
そして命日でもあり法要の日となった10月27日は
とても暖かな一日でした
皆様の暖かいお気持ちが空へ伝わった事と同時に
寒がりのコロ自身が
寒くないようにしていたのだと思います
みなさまから
メールをはじめ
たくさんのお心づくしをいただきました
この場をお借りして
お礼させていただきます
ありがとうございました
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