このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
インドのトラを見つめて20年
2002年7月13日(土)
上野動物園120周年記念としてJWCSトラ保護基金イベント
「インドのトラを見つめて20年〜写真家吉野信が語るトラの魅力と撮影秘話〜」
が開催された
会場は上野動物園西園の動物園ホール
5月12日に井の頭自然文化園で開催された「日本のヤマネコたち」のように
今回はトラについて動物写真家の吉野さんと
トラ保護基金代表の戸川さんが熱く語る
トラってどこの動物だと思います?
実は私・・・勘違いしていました
アフリカライオン・インドライオン
アフリカゾウ・アジアゾウ
と言うように
なんとなくトラもアフリカにいるような感覚になっていました
でも違うんですよね
トラはアジアの動物なのです
100年前の生息地はロシアから韓国中国を経てジャワ島インドまで
さらにカスピ海周辺にも分布していました
しかし1940年代にバリトラが絶滅
1970年代にはカスピトラ1980年代にはジャワトラがそれぞれ絶滅
現在はアムール・アモイ・インドシナ・ベンガル・スマトラのトラ達
5000〜7500頭が生息するのみとなりました
5000頭以上いると大丈夫のような感じになりますが
例えばアモイトラの生息数は20〜30頭
その他のトラたちも数頭で各地に点在しているので
子孫が増える事の方が難しいのです
動物写真家吉野さんによるお話がはじまりました
インドのトラ保護区でベンガルトラを撮影した時のお話を
写真を1枚1枚見ながら丁寧に説明していただきます
その写真それぞれにその時の様子や苦労などを
まるでその場にいる感覚で教えていただきました
続いてトラ保護基金代表の戸川さんによるトラのお話です
トラが少なくなっていく理由はなんでしょう?
森林伐採が一番に考えられるのですが実は違うのです
トラを撃つ遊び・スポーツハンティング
富の象徴・トラの毛皮に剥製
滋養強壮の漢方薬・トラの骨
これが現在の絶滅原因でした
一度に数百頭が密猟されます
その主な輸出国はどこでしょう?
残念ながらそれは日本なのです
現在でも残るイメージでの富の象徴
トラの敷物やトラの剥製
先日も有名人のお宅訪問でトラの剥製が映っていたようです
富の象徴というよりも残酷の象徴だと思います
そして漢方薬
日本国内での売買が禁止されているにもかかわらず
トラの骨や生殖器は滋養強壮に良いと
科学的に証明されていない薬効が
多くのトラを殺していました
吉野さんの写真の中に
3頭の子を連れたお母さんトラの姿がありました
とても美しいお母さん
この撮影の後に密猟者によって殺されてしまいます
香港の俳優ジャッキーチェンさんが訴える野生動物保護のビデオ
木陰で休むトラの姿が映りました
次の瞬間
パァンという発砲音の後に横たえるトラの姿
その瞬間のトラの眼・手・体
何がおこったの?と訴えているようです
そして二度と動かないトラ
多くの動物たちが絶滅へのカウントダウンをはじめています
何か役にたてる事をしてみようと思います
〜今日のリンリン〜
楽しみな、おみくじタイム。
今日の運勢は
なんだろな〜?
ガーーーン
だっだだだ・・・大凶!
食べてしまえば
悪い運勢も
消えちゃうんだ
でも
このショックから
立ち直れないかも・・・
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