このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
美を追い求める そのⅠ
美を好み美を創造するのは人類だけなのか? 否!動物も美を好む様である。 例えば・・ ライオンの雌より鬣のある雄の方が勇壮で美しく、野鳥でも雌より雄が綺麗な身体を持つ。 なぜ動物の雌は自らを綺麗に見せないのだろうか?。 人間の場合は雌雄とも、いや男女とも身嗜みに気を配るのだが・・ では、なぜ人は美を意識しそして美を感じるのだろうか? 美しいと言う事は何か? 青年の頃異性を見て一目ぼれをした経験は誰しも持つはず、 そしてその異性のことを想うと心が浮き立ちなにも手につかなくなる不思議な感情! また野に咲く草花を見て心が和む、これも草花の美しさの作用。 建造物を見ても、広大な景色や夜空の星と数え上げれば無限である美とはいったい何なのだろうか。 美と対面した時なぜ心が和むのだろうか? 美しいことには飽きがこないものだろうか? と疑問は湧き出てくる。 古来よりものの美しさとは黄金分割によって証明されている。 つまり 縦横の比が 1:1.618 の時視覚的にそのものの形が美しいと感じる、 ものの形が安定して見えるからだという、美しさとは物の安定からだけで感じるものなのだろうか? 色彩や匂いや音からは美しさを感じないのだろうか? 美しさは感じることの出来る器官は視覚だけなのだろうか? さて・・ ここで美を追い求めると言う事の訳を考えてみようと思う。 一つの仮定ではあるが若し女性が「美」を好んでいるとしよう。 なぜに女性は美を好むか? 先のライオンで例を挙げたように均整の取れた雄の身体は見事なまでも勇壮で美しく見える。 雄ライオンは自分の子孫の継承を雌ライオンに託すために雌ライオンに自分は勇敢でこのように美しい身体を持っているとアピールする。 雌ライオンに気に入れられなくては交尾できないし子孫の継承が出来ないからである。 従って雄は自らの身体を如何にして相手に気に入れられるかと言うことに血のにじむような努力をせざるを得ないのだ。 気の遠くなるような長い年月を経てたてがみが延び一頭の雌ライオンの前に立ちはだかる雄ライオンとの決闘、 その争いに勝った者が雌ライオンと目出度く交尾できる候補者となり相手に気に入れられて子孫の継承が出来る。 動物の世界では女性が総てを支配しているように見える。 雌も過酷な自然界で自分の子供が生き抜くためには強い子を生みたいと思うのは自然の成り行きであり理解できる。 双方の思いが一致する条件が「美」なのだと思う。 動物の世界での美とは強い種族の保存継承を目的本能として美の追求を現在でも目に見えぬ変化を、精錬しているのかもしれない。 自らが動けない植物の生殖において重要な過程である受粉は風媒介、動物媒介(虫や鳥)で目的を達する。 動物媒介をする植物は虫に花弁の中の雌しべに受精させる為に虫の好む蜜の匂いや色で虫達に花の存在を知らせ虫を誘い込む智恵を持つ。 そして受精後虫達にお礼として花の蜜を提供する、 植物の考えたすごい戦略であり驚嘆する智恵だ。 虫たちは密につられて受精の手伝いをする。 虫を誘い込むため花弁の色や形状にそしてその花の蜜から漂うなんとも言えぬ蜜の匂いに女性は美を感じる。 ライオンの雌は均整の取れた格好の良い雄ライオンを選び、 植物の生殖も虫に美味しい蜜の匂いや美しい花弁の色で虫達を誘い込むことから美とは生殖ということに深い関係があるようである。 人間の世界でいうエロスの世界なのか?。 美を追い求める そのⅠ すりーぴー |
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