このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
極寒期の信州では普通のカイロではパワー不足を感じるときがあります。屋外も屋内も昼間でも0℃ともなると、その場にいること自体がつらいときもあるのです。「何か良いアイテムがないかな?。」と物色していて見つけたのが"ハクキンカイロ"です。
このカイロは燃料のベンジンを白金を触媒として二酸化炭素と水に分解するときに発生する熱で暖めるのが原理です。いわゆる燃焼=酸化ではありません。1mlあたり11,500カロリ、使い捨てカイロの13倍の熱量・・・となっています。燃料を入れれば何度でも使うことが可能です。発熱時に排出されるのも無害な物質なので、環境に優しい暖房器具として見直されているようです。
【化学反応式】
ベンジン(炭化水素・CmHn)→白金(プラチナ)触媒→炭酸ガス(CO2)と水(H2O)+ベンジン1ml当り11,500カロリ
発売は1923年と歴史を感じさせる製品です。もしかすると、みなさんの家の引き出しの隅に眠っているかもしれません。改良され続けていますが、基本的な発熱の原理・構造は当時と変わっていません。ハクキンカイロが店頭販売されていた記憶は筆者はなかったのですが、たまたま入ったホームセンターで見つけてしまい、燃料のベンジンと一緒に購入しました。
ハクキンカイロの詳細はこちら↓をご覧ください。
http://www.hakukin.co.jp/top/
はハクキンカイロを使いこなす上で役立つ情報が満載です。ぜひ、ご覧ください
http://www.geocities.jp/hakukinwarmer/
これがパッケージです。なんともいえないレトロな雰囲気いっぱいですが、ばりばりの新品です。(ハクキンおじさんというそうです。)"懐かしいね〜。"と思った方もいるのではないでしょうか?。
ハクキンカイロの燃料はベンジンです。
セット内容・・・ハクキンカイロ本体、袋、計量カップです。
これが本体です。金属製ですが、軽いです。意外と小さいですね。
燃焼時300℃、カイロの表面温度60℃です。必ず付属袋に入れて使ってください。それでも熱いと思うので、さらにハンカチなどで温度調整が必要です。
計量カップ・・・満タンで12mlはいります。1mlで1時間、カイロのタンクには25ml入るので24時間以上発熱してくれます。
上蓋は簡単に外れます。使用時は閉めて使います。中には気化したベンジンと白金触媒を反応させる部品が入っています。この部品は火口と呼ばれます。
ハクキンカイロでは熱反応を起こす部品を"火口"と呼びます。火口の中に粒上にした白金をちりばめた石綿が入っています。蒸発したベンジンはここで化学反応し、発熱します。
火口を外しました。タンク内にはベンジンを染みこませるための石綿が入っています。おおきなライターみたいですね。
構造はきわめてシンプルで、懐かしさであふれるハクキンカイロです。
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