奈良県
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谷瀬の吊り橋
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長さ297mで日本で一番長い吊り橋、それが谷瀬の吊り橋である。
前から行ってみたかったところの一つであり、今回は近畿地方の紅葉旅行に便乗してはるばる十津川村までやってきました。
しかしこの土地って十津川村に来るという目的がない場合は通ることがない位置にある。ちょうど紀伊山地の真ん中にあり、紀伊半島の外側(海側)が観光地に恵まれているのに対し、こちら側はなかなか見所は少ないのである。
上の写真は谷瀬の吊り橋の注意書きと駐車場の写真。基本的に吊り橋を渡る行為は無料ですが、ここに来る人はほぼ必ず車で来ることになるため「500円」です。
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やはり日本最長の吊り橋というだけあって注意書きがすごい。
約300メートルもあるのにも関わらず、一度に渡れるのは僅か20人。
それでは渡ってみようと思う
さて。
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なかなか壮観な眺めである。これだけの吊り橋というのは確かに無い。
吊り橋という橋の構造上どうしても中央に行くほど風の影響を受けやすく、揺れやすい。
中央の部分が一番谷が深く、どう考えても落ちたら命はない。
ただ、私の場合この手の橋はもう慣れているはずだ!
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まさに空中散歩といった感じ。
橋自体はさすがに観光客を相手にしているだけあって堅牢な印象を受ける。
敷板や敷鉄線はもちろん、横板も等間隔でしっかりと枕木のように設置されており床面と左右の手すり部分に金網が付けてある。
金網の存在は「隙間から落ちるかもしれない」という不安を拭い去ってくれる大きな安全保障となる、この金網がなかったらかなりハードルが上がっていたはずだ。
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橋の中央部から上流側と下流側を撮影した写真ですが、かなり対照的な写真となった。
一方は人工物がほとんど見当たらない写真となり、もう一方は山肌を道路が貫いているのが見えると思う。
この橋を渡るのは決して怖くない。
橋は怖くないが一つだけ予想外の恐怖が待ち構えていた。
↑敷板を見てもらいたい↑
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最も信頼を寄せるべき4列の敷板が凍りついている!!
陽のあたる部分は問題ないが、日陰に入ると敷板に霜が降りておりかなりハードルが上がる。
この日は家族旅行も兼ねており、4人でこの橋を渡る予定だったが、私の父が早くもこの時点でリタイア。
母親と嫁さんと私の3人で対岸に行って戻ってきました。渡るだけなら往復10分あれば大丈夫かと思われます。
ただ、地味に恐ろしかったのが、敷板の老朽化による釘浮きである。最後に動画を添付しておきますが、ベコベコと板が浮くのが途中に写っている。
凍結した橋がイヤな方は朝イチで行かないことをオススメします。
史跡名勝国立公園 吉野山
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奈良県の吉野山と言えば桜の名所としてあまりにも有名な場所であり、実際にここを訪れる観光客は思いのほか多い。
それ故多くの宿や商業施設が急峻な崖の土地に乱立しており、車で通るのはあまりお勧めできない。
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けっこうな山の中ですがこのとおり、電車が通っておりケーブルカーもある。3〜4月の桜の時期は本当に混雑すると思うので公共機関を使ったほうがいいと思います。
私が来たのは11月で紅葉の時期であり、朝も早いこともあって人は疎らでした。
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いろんなところに観光案内の看板がありましたが、どこか昭和の香りがします。
このあたりは梅と柿が有名なようです。車で走っているといたるところで柿が栽培されており、ものすごい量の柿が目に飛び込んできます。
一生分の柿を見た感じです。
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十津川村に行く途中に柿の路上販売をしてました。やはりこのあたりは柿という特産物を全面的にアピールしているかのようです。
名阪国道
高速ではないが自動車専用道路であり、ほぼ高速道路のようなものと考えてよい。新名阪が出来るまでは大阪に抜けるメインルートとしてよく活用していた。
したがって、わざわざ下道に降りて観光しようなどとは余程のことがない限り無く、だいたいは目的地へ急ぐために奈良県をスルーしてしまうことが多い。
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名阪国道には高速道路と同じようにサービスエリアがある。写真中央はそこで見つけた不気味なジュースたち。
今ではこの「げげげのジュース」はいろんなところで見かけるが当時は初めて見たと思ったのでちょっと買いそうになった。
奈良県のイメージ
ところで奈良と言えば何を連想するだろう?法隆寺?奈良公園?天理教?
いろいろとあるとは思うがこれらには正直あまりグッと来ない(^^;)
なんというか私の好きなジャンルが奈良県には乏しいような気がするのだ。
歴史が色濃く残る県として修学旅行などで人気のある奈良県ですが、神社や寺など寺社仏閣と呼ばれるものはなんだかあまり興味が湧かない。
戦国時代よりも前の時代にはさして興味は無いし、奈良公園も鹿の糞を踏まないように歩くのが大変だった記憶がある。
天理教などの宗教もその良さが理解できない。日本には信仰の自由があるが、実際には宗教を信仰している人を見ると差別的な視線が向けられるのが現在の日本の姿ではないだろうか。
ハワイや韓国に行った時など、熱心なキリスト教信者をよく見かけた。海外には当然のように教会があって人々も自然に集まっている。世界的に見たら無宗教の日本人が多いというのは特殊な部類に入るという。
韓国人の半数はキリスト教徒だというのに日本では宗教をやっているといえば怪しい目で見られてしまう。
やはり宗教団体に対して怖いイメージがあるのかもしれない。実際私も宗教に関しては完全否定だったが海外に行ってみて宗教の見方が少し変わった。
私は宗教に関しては否定はしません。でも私には宗教は不要。ワシタシハカミヲシンジマセン
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なんとものどかな風景である。悪く言えばどこにでもある田舎の風景、新鮮さは無い。
旅を繰り返していると新たな発見や遭遇に期待してしまい、より地元から離れた未知の領域に憧れてしまう。
奈良は自宅からおよそ4時間半ほどで着いてしまう。そう考えるとその気になれば日帰りも可能だし土日休みなら金曜の夜に出れば日付が変わるころに奈良に着いてしまう。
古都・奈良は古くは都が置かれ大いに栄えた地である。そこには多くのロマンがあり、掘り下げていけばたくさんの未知なるものに出会えるかもしれない。まだまだ開拓の余地がありすぎる県です、奈良県。
地図をもう一度よく見てみると面白いことに気がついた。
奈良県は北半分が都市の集中する人口の多い地域。そして南半分は紀伊山地の中心部であり過疎化の著しい山村地帯。奈良の観光名所は北半分に密集しており、南半分は何か面白そうな気がしてきました。
地形図を見てもなかなかワイルドな等高線を見せてくれる。酷道・険道・死道・そして廃道の宝庫かもしれない。なぜならこの地は古くから人間が暮らしてきた土地であり、手つかずの自然は無いかもしれないが何かしらの交通遺産が残っていることは大いに期待できる。
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新名阪の夜明け及び新トンネル及びプレサージュに載ってた頃の私。
プレサージュ懐かしいです。
自分の車は今は3代目にあたるがそれ以前は親の車を拝借して旅やスノボに出かけることがよくあった。
この日産プレサージュもそうだが総走行距離の半分は私の旅によるものだったと思う。
15万キロもディーゼルエンジンでよく走ってくれた。感心感心。
私の現行の愛車ヴォクシーはもう買ってからだいぶ経ちますが20万キロくらいまで乗れればいいなと思ってます。
ある意味ヴォクシーは本当に乗りつぶすと思います。次の車もまたミニバンタイプの車がほしい。
ヴォクシー・ノア・セレナ・ステップワゴン・MPVあたりだと思いますが、お金に余裕があればアルファードのハイブリッドが欲しい(^^ゞ
ちなみに私は今までマーチ→グロリア→ヴォクシーという変遷を辿ってきた。グロリアに乗ってた頃は燃費が5km/1Lくらいで大変だった・・・・
不動窟
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↑「どんなに厚かましい世俗的な願い事もかなえてくれる」 そんなドラえもんでも無理そうな事を叶えてくれると言うのか!?
それなら私は下記のような願いを実現させて欲しい。
・高速道路を完全無料化してほしい
・もっと旅人に(経済的に)優しい制度を作ってほしい
・現在計画中の道路工事をさっさと終わらせてほしい(特に国道16号線の246跨線橋工事!一体何年かけてるんだ)
・現在の高速道路の制限速度を20〜30キロ上げてほしい(車も進化してるし120キロ制限とかでいいと思う)
・鉄道による旅も気軽にできるようにもっとお得な切符を販売してほしい
・国を挙げて全国スタンプラリーなどのイベントをやってほしい(自分のような旅人が増えると嬉しい)
などなど挙げだしたらキリがない。
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国道の旧道にあたる部分にB級観光地としてひっそりと佇むイメージの不動明王(不動滝)
確か500円くらいだったと思うが、30分くらいの冒険気分が味わえるし涼しいので夏場にはちょうどいいかもしれない。狭いので人とすれ違う時は壁に服が当たって濡れる。
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洞内に流れる不動滝は近づくと結構水の音が大きく、人によっては恐怖を感じるかもしれない。この水はどこからきてどこに流れて行くんでしょう?
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不動の滝の少し先にはこのようなループ橋が存在する。
伊豆や広島でもうすっかりおなじみのループ橋だが、このような線形にするのは地形的にやむ負えない場合のみである。
トンネルと橋の連続で山岳地帯を抜けられればループ橋は必要ないはずである。
そうは言ってもやっぱりループは興奮する。
カーナビにはご覧のように綺麗な円を描くような線形が描かれているが実際には橋とトンネルを組み合わせた線形になっている。
実際地上部分が半分、トンネルが半分という感じで真の意味でループ橋なわけではない。
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実はこの時はここにある日本百名山に登りに来たわけだがご覧の通り凄まじいまでの土砂降り。
ちなみにここは日本一降水量の多い場所であり、麓は晴れでもここは雨なんてことがザラにあるらしい。
せっかくここまで来たのに、次はいつ来れるか分からないのに、などというやりきれない悔しい思いがこみ上げてくると「彼」が視界に入った。
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なんだか余計にイライラしてくる。
酷道(国道)309号線〜
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その後は「酷道309号線」にチャレンジし、土砂降りの中なんとか踏破を完了。それにしても噂に違わぬ酷道であった。道中長いのでチャレンジする方はガソリンや食料・飲み物等を確認してから向かっていただきたい。
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左の写真の左下に一応国道を表す「おにぎり型の三角形」が写っている。
途中に「みたらい渓谷」というそそる観光地があったがあまりに雨がひどいので泣く泣くスルーすることにした。
せっかくここまで来たのに、次はいつ来れるか分からないのに、などというやりきれない悔しい思いがこみ上げてくるとまたしても「彼」が視界に入った。
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なんだか余計にイライラしてくる。風に吹かれて何体もの「せんとくん」がカメラ目線でこちらを見ている。
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ようやく道の駅で休憩することが出来た。雨は小ぶりになってきてなんとか外を歩ける状態になった。
暖かいおでん(こんにゃく)を買い、コーヒーのロング缶(オトク)を買い県北部に向けて出発した。
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ここまで来るともう完全に都会の雰囲気となる。国道沿いにナニコレ珍百景に出てきそうなロボットを発見!
真ん中の写真にカーソルを合わせると画像が変化します。
同時に工事中の橋脚がたくさんあった。しかしこの橋脚が建ってからだいぶ時間が建っているように見える。工事がとん挫してしまっているのかもしれない。
ここからは世界遺産である法隆寺も近い。時間にも余裕があるのでちょっと寄ってみようかと思ったら数分後
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今までで最大級の降雨量である。なんという運の悪さ、この日は完全に雨にやられた。
ため息交じりで窓の外に目を向けるとそこには本当に偶然に「彼」がこちらを見ていた。
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←余計にイライラしてくる。
完全に「負け」な一日だった。
日本百名山制覇のためにはいつかはここもリベンジしなくてはならない。
それに奥吉野には女性禁制の山も存在する。
奈良県南部に行く時は本当に天気との戦いとなる。