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スモールマウスバス日本記録!?
55cmモンスタースモール降臨!!




2007年9月14日(金)午前10時、双子島沖のハンプ水深4mにモンスターが降臨した。
釣ったのは、高久祐則( ティーズガイドサービス 主催)。
裏磐梯アングラーズプレスは、高久氏本人に話を聞くことができた。

「快晴でほぼ無風の状況で、そのハンプに入って約30分。
マーカーを打ち、ひととおり釣って、何度か根がかりをはずしにポイントの真上をとおり、
その後に投げたスプリットショットのズル引きに、いきなり喰った。
スーっとラインが走ると、その後はドラグ出っ放し!!ラインは2.5ポンド!
時間にして2、3分、上がって来た魚は、サイズのわりには若々しいきれいな魚だった。」

高久談

高久氏自身、警戒心の強いモンスタースモールが、30分も釣りをした後に喰ったのは意外だったようだ。
「タイミング的にどこからかやってきた魚が、たまたま喰ったのではないか」と推察していた。




              データ

                 スモールマウスバス 55cm(口閉、尾開先端) 1950g
                 場所 : 福島県桧原湖双子島沖ハンプ4m
                 日時 : 2007年9月14日(金)午前10時
                 釣り人 : 高久祐則
                 ロッド : ダイコー カリスマスティック  リール : ダイワ イグニス
                 リグ : スプリットショット   アクション : ズル引き
                 ルアー : ワームエコギア バグアンツ2インチ   カラー : 茶系
                 ライン : POPEYE PBフロロ2.5ポンド
                 シンカー : ウォーターグレムリン#7
                 フック : ノガレスインチフック(L)


さて、この55cmのスモールマウスバス。
もしや桧原記録、いや!もしかすると日本記録なのではないか?と考えられたため、
裏磐梯アングラーズプレスでは、各方面に問い合わせ、ネット上での調査を行ったのだが、
これがどうもはっきりしない。
釣魚の記録といえば、JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)であるが、ここのレギュレーションは
ラインの強度に対し、どれくらいの重さの魚を釣ったかであるので、全長の記録はない。
そもそもJGFAでは、スモールマウスバスのカテゴリーすら存在していない。
そもそも、なにをもって公式記録なのか、なにをもって公認記録なのか判然としていないのが現状のようである。

桧原湖のスモールマウスの記録としては、2004年、本山プロの同船者が釣った53.5cmが公認記録となっているようだ。
本山プロHP参照 )
しかし、何年か前、 入舟 さんのお客さんが56cmだか58cmだか
(もはやそれすらはっきりしないのだが)
レンタルボートのイケスに入れたまま、名のらず帰っていったという話もある。
その他、ウワサでは某野池で60オーバーのスモールが釣れたなど、キリがない。
また、写真もあり、現認者もいるが、他の釣り人に釣り場を知られたくないため、公表しないケースもあるだろう。
いったい日本で釣られた最長のスモールマウスバスは何センチなのだろう?
そしてその情報は事実なのだろうか?
そこで、裏磐梯アングラーズプレスでは、独断で以下の整理をしてみた。

【一般のアングラーが目標(夢)にするのは、重さよりもやはり長さであると考えられる。
また、重さの場合、一般のアングラーではエビデンス(物的証明)の取得が困難であると考えられるため、長さを基準に整理した。】

                    ①だれが、いつ、どこの湖(川等)で釣ったかが明確であること
                    ②疑似餌(ルアー、フライ)で釣った魚であること
                    ③故意にスレがかりさせた魚でないこと
                    ④日の出から日の入りまでに釣れた魚であること(夜釣り不可)
                    ⑤標準化された計測方法で計測されていること※
                    ⑥計測時のスケールに魚が乗っている写真が存在すること
                    ⑦信用できる現認者が存在すること

口閉、尾開きの状態で、口の先端から尾びれの上か下の先端までの長さ
スケールは魚の口の先端から尾びれの凹んでいるところに敷かれていること(斜め計測不可)


①〜⑤までは必須条件で、⑥を満たすものは、裏磐梯アングラーズプレス的確証記録(物的証明が存在する記録)
⑥は無いが⑦を満たすものは、裏磐梯アングラーズプレス的現認記録(十分に事実であると認められる記録)としたい。
ただし、一枚も写真が無いものは論外。
一般のアングラーが、記録であると認めるのは、以上の条件だと考えた。

裏磐梯アングラーズプレスが調べた範囲においては、上記条件を満たす55cmオーバーのスモールマウスバスは確認できなかった。
で、今回の55cmのスモールマウスバスは、残念ながら⑥が存在しない。
裏磐梯アングラーズプレスでは、暫定的に
裏磐梯アングラーズプレス的スモールマウスバス日本現認記録としたい。
あえて、暫定としたのは、上記条件を満たす55cmオーバーのスモールマウスバスを釣ったことがある方は、
ぜひご一報いただきたいからだ。裏磐梯の湖以外で釣ったものでもスモールマウスであればもちろんOK!!
日本で釣られた最長のスモールマウスバスは何センチなのか知りたいに尽きる。

  

考えてみると、公式だの公認だの確証だの現認だの、どうでもいいのかもしれないとも思える。
ここまで読んだスモールマウスアングラーの夢は、すでに60オーバーとなっているはずだ。

今年の桧原湖は例年に無いほど好釣な秋を迎えている。
かつて釣られたモンスタースモールは、9月後半から10月に集中しているといっていい。
今シーズン中に記録更新を目指し、スケールとデジカメを持って、裏磐梯に釣りに来ていただければ思う。

by 編集部


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