このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

by カッ飛びつりっ子太郎J.T

カッ飛びつりっ子太郎のトホホなボートライフ
スピードアップって難しい編

裏番外アングラーズプレスも2006年を迎えましたが未だ?更新らしい更新が無い‥‥。
今年は暖冬なんて言われていたのに‥‥
寒くて根性なしのつりっ子太郎は釣りにも行かず最近ハマっているMTBのダウンヒルにいそしんでおります。
 
そんな中、編集長からの電話

♪ダースベイダーのテーマ♪(着信音)

編集長『ねぇ何か原稿ないのぉ?釣り行ってるんでしょ?俺は風邪ひいて駄目なんだよねぇ』
釣りっ子『檜原から帰ってきて一度も釣り行ってないんですよ』
編『近所の野池とかさぁ、良い所あるんだから行ってきてよ〜』
釣『寒くて氷張って釣りにならないし、釣れないし‥‥』
編『釣果はいいから何かとにかく何か書いて!!』
釣『特にないしなぁ?』
編『なら、無駄に持ってるプロペラとかさぁ、何でもいいから書けばいいじゃん、よ・ろ・し・く!』ガチャン。

 そんなこんなでプロペラや船外機に纏わる話について今までイジってきた事を書くことになりました。
詰まんないけど興味があったら見てくださいな。

 車の改造もそうだけど、船外機に纏わるパーツってなかなか手に入り難いし
何より情報量が車、バイクに比べてあまりにも少ない、特に日本はね。
海外のサイト見てるといろいろなチューニングパーツ、プロペラがあるので
翻訳しながら見るのも楽しいもんですよ。
 海外、国内のサイトを参考にしながらまた、
サイト上でお世話になったショップの方々のアドバイスを得て自分なりに色々と試行錯誤し、
時には部屋にギアケースを持ち込んでみたり、
時には車屋さんからチェーンブロック借りてきたりして改造?チューニング?
そんな聞こえの良いものではなく、単にイジリ壊してきたのかもしれません。
実際には壊してませんけれどね、まだ‥‥。
 それらを私の感じたままに書いていこうと思うのであります。
あくまで主観であるので参考程度に留めておくのが良いと思います。

ジャックプレート
 水面と船尾が接してできた水流からプロペラを遠う避ける事でプロペラに効率の良い水流を促し、
プロペラのロスを軽減する役目を果たします。
結果としてプロペラの効率アップ(スリップ率の低減)でスピードアップに繋がる。
ただし、これらは船外機の取り付け高さ(船底からキャビテーッションプレートノ高さ)、
船体バランス(ハル形状、船長、重量、重心、)によってボート毎、また、
プロペラ形状により違うので一概に全てに効果があるものではないと思われます。
セッティングよっては、かえって走行性能を悪化させてしまう事も考えられます。

ノーズコーン
 水面と船尾が接してできた水流がギアケースに当る水流の乱れを極力少なくし、
プロペラの効率アップ(スリップ率の低減)、水流抵抗の軽減する役割を担います。
写真のタイプのは通常の冷却水取り入れ口を使っているタイプですがより、
船外機を高くセットアップするために冷却水取り入れ口をノーズコーンの先端や底部に備えたものもあります。

ここで言う水流の乱れとは気泡を含んだ水流も含みます。
先の、ジャックプレートの説明同様に気泡を含んだ水流はプロペラのスリップ率が増加、
結果として有効なトリムアウト量が低減してしまいます。

※スリップ率とは、ここで言うスリップはプロペラハブのスリップではありません。
 仮にギア比1:2、プロペラ20ピッチ(プロペラ軸1回転につき20インチ進む意味)、
6000回転まで回った場合のトップスピードを簡単に計算してみましょう。
6000回転でギア比1:2なのでプロペラ軸は①3000回転/分になります。
プロペラピッチ20ではプロペラ軸1回転につき20インチ=20×2.54cm=②50.4cm
①×②=③151200cm分 
1時間に直すと③×60=9072000cm時=90.72km/hとなります。
これがスリップ率0。この条件での最高速度です。
しかし、実際にGPS(対地速度)を使い速度を計測したところ80km/hだとすると
実効率80÷90.72=0.8818342 となり、%表示は100を掛けますので約88%になります。
よってスリップ率は100%−88%=12%になるわけです。


 ようはスピードアップを行うには、よりピッチの大きなプロペラを如何に
ロスを減らし回せるかって事になってくるのです。
大きなプロペラを回すには馬力が必要だし、その馬力を有効にプロペラに伝える効率を上げなくてはならないし、
スリップ率が限りなく0に近くても高回転まで回せないのでスピードが出ませんし、
逆に高回転まで回してもロスがそれを越えてしまっては意味がありません。
ようはバランスなのです。至極当たり前ですね‥‥。

そこで先のジャックプレート、ノーズコーン、様々なプロペラがあるように、
馬力、様々な条件があり同じような船でも重量、ハル形状により
その船に合った理想的(この場合は速度)なプロペラは違うって事ですよね。

  

一般的な形状の3枚ステンレスプロペラ  ブレードエッジが一般的にカップと言われる部分


  

高速性能を目的にした3枚タイプのステンレスプロペラ
排気ガスがハブの外側を通過します。




ペラ付け根の穴

排気ガスの一部を羽に当てて迅速なエンジン回転上昇を促します。
半クラッチって感じかな。




個人的には大馬力になればなるほどジャックプレート、ノーコーンの効果はより大きいものとなると思います。
 プロペラの素材、形状(ダイヤ、ピッチ、レーキ、カップ等)、
羽の枚数でもメーカー毎に違いますからホント、プロペラって難しい。



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ジャックプレート
ノーズコーン
ペラ付け根の穴

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