このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
こたかもりカップ2002参戦記!!
極寒の桧原湖でリミット達成なるか!?
そして今年の順位は!?
by 湖上の海人(ウミンチュ)K.S
毎年11月3日「文化の日」をからめた3連休中日に開催されている
こたかもりキャンプ場主催「こたかもりカップ」。
我々、東京から釣りに来ているメンバーは
この大会を今シーズン最後の釣行とし、ボートを引いて帰るのが恒例となっている。
しかし、この年の裏磐梯は10月中旬に雪が積もるほど降り、
大会前週の週末は、極度の気温低下と強風で、
まともにプリプラクティスができず、ウェインできるか以前に
出場も危ぶまれる状態であった。
大会前前日の金曜の夜。夜中に猪苗代〜桧原の山道を走るのは
凍結の恐れがあるので危険と考え、猪苗代湖畔で仮眠し、
明るくなってから桧原に向かった。
降っていた雨は猪苗代市街を抜けるころ雪となり、
山を登りだすと道路の両脇に白いものが目立ち出した。
道路には積もっていないものの、桧原湖畔は完全に銀世界。
おまけに西風が強く、時折真横から雪が吹きつけ、まんま吹雪状態。
とても前日プラクティスができる状態ではない。
主催者であるこたかもりキャンプ場の一幸さんも、
明日の大会を中止すべきか否か悩んでいた。
とりあえず今日のところはボートを引いて猪苗代まで避難することにした。
夜のうちに積もってしまうと、ボートを引いて帰れなくなる可能性も有る。
大会当日早朝、猪苗代湖畔でカッ飛びつりっ子太郎J.T氏
(当時はカッ飛びシーニンフ・マスキーJ.Tであったが)と合流。
電話で桧原の状況を確認し、とりあえず行ってみる事にした。
幸い、雨が降ったらしく雪は溶け、道路の凍結も無かった。
しかし、桧原湖畔では雪がちらついていた。
行って見るとすでにやる気満々の地元福島勢や新潟勢のキチ○イたちが
30人ほど集まっており、もはや出ないわけにはいかない。
東京勢としてのメンツがある。
風は無かったものの真っ白でほとんど視界の無い中、
第4回こたかもりカップはスタートした。
目に雪が入り、寒さで息が出来ない状態で月島南に到着。
GPSが無ければどこにいるかもわからない。
みるみるデッキの上は白くなり、湿気を含んだ雪はすぐにグローブを濡らしだした。
3投して10分間ポケットに手を突っ込んで手を温め、また3投。
ほとんど釣りになっていない。
携帯を車に置き忘れたことに気づき、道路の状態も気になったので一旦戻り、
ストーブにあたる。また湖上に戻る気力が無くなりかけたが
「ここでリタイヤするわけにはいかない!」
再度月島に戻るとカッ飛びつりっ子太郎J.T氏が浮いていた。
真冬に河口湖で釣りをする彼でさえ、寒さに震え、
ほとんど釣りになっていないようだ。
こたかもりカップでは、どちらの順位が上か、お互い気になる存在。
しかし、この時ばかりは腹の探り合いをするまでもなく、心に通じるものを感じた。
「もう、ダメ!!」
ふたり仲良く終了時間を3時間も残し、帰着した。
この状況で大会に出場するようなアングラーは、
体の作りも一般人とは違うらしく、
ほとんどの選手は終了時間ギリギリまでねばっていた。
優勝はマスターズプロでもJBプロでもなく、ハイドラのおじさんでした。
表彰式、懇談会も参加できて、今シーズンの桧原は終了した。
我々東京勢は参加者32人の中で、一番根性なしでした。
でも32人の中で一番まともな人間であることに気付かされました。
また、来年がんばろう!!
その後、裏磐梯は雪に閉ざされましたが、
それでも四駆で雪を掻き分け、バスボートを降ろし釣りをする
頭のネジが2〜3本ぶっ飛んでるアングラーは
12月までやってきましたとさ!
この内容は、特定の方々に勝手に送りつけていた「釣果報告迷惑メール」を再構成したものです。
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