このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
スモールorラージ!どっちが早い!?
昨年よりは順調だったスポーニング!
冷水適応能力が高いと言われるスモールマウスだが、
はたしてスポーニングは!?
by 湖上の海人K.S
さて、今年のスポーニングは昨年に比べれば、順調だったように思うのですが、みなさんどうでしょう?
たしかに年々釣りづらくなってきているし、いいサイズの魚のネストを見つけることも少なくなってきている感じはしてます。
桧原湖におけるスポーニングの開始(ネストが確認できる)のは、5月後半のイカリ潟。
水温で言えば、やはり15℃前後と言えるでしょう。
しかし、水温15℃と言っても、なかなか安定しないもので、昨日今日で5〜6℃変わることもあるし
朝と日中でも違うわけで、やはり目安にしかなりません。
特に裏磐梯は標高が高いので、天候次第で気温が大きく変わり、それに連れて水温の変化も大きいわけです。
当然、魚によっても気の早いやつもいれば、のんびりしてるやつもいるので、
なんだかんだ7月中旬まで、産卵がらみの魚がいると思っていいでしょう。
で、本題に入りますが、スモールマウスバスはラージマウスバスに比べて、冷水適応能力が高いと言われています。
すると、水温が上がりきっていなくても、産卵してしまいそうな気がします。
少なくともラージマウスより先だろうと思っている方も多いでしょう。
ところが、
「いや!ラージ方が早いぜ!」
という方も多く、実際私もそう思えるのです。
特に今年は、それを裏付ける現象が多いように感じます。
スモールは縦移動 ラージは横移動
では、なぜ冷水適応能力が高いと言われるスモールマウスより、ラージマウスの方がスポーニングが早いのか!?
あくまでも私見ですが、わたしはこう考えています。
ディープでラージを釣ったときは、エア抜きをしないとすぐ死んでしまいますね。しかし、
スモールは比較的平気でいるのを経験された方も多いのではないでしょうか?
スモールは水圧にも強いのです!つまり縦の移動が自由に出来るということです。ところがラージはそうは行きません。
三寒四温の春、好天が続きシャローの水温が上がると魚が挿してきます。
おそらくラージもスモールもでしょう。ところが、その後天候がくずれ、また水温が下がってしまうと、
スモールは水温が安定したディープに戻ることができます。
しかし、ラージはそうは行かず、シャローのカバーに身を潜め、じっと再び水温が上がるのを待たざるを得ないのです。
そして、我慢できない魚は水温が上がりきっていないのにスポーニングに入ってしまうのではないでしょうか?
アフターもまたしかりで、スモールはすぐにディープに落ちるのに対し、
ラージはシャローのカバーに潜んで体力の回復を待っていると考えられます。
以上の仮説を裏付ける釣果といえば、
5月中旬のイカリ潟で、水温13〜14℃。まだネストがほとんど確認出来ていない時期に、
ゴミ下に溜まっていたプリのラージを連発!
逆に6月中旬、ほとんどネストがなくなったスポーニングエリアのブッシュに潜むアフターのラージをGet!!
などが報告されています。
標高が高く、水温がなかなか安定せず、水質もクリアで、水位によってはシャローのストラクチャーが少なくなる桧原湖は、
ラージにとって、あまりいい環境ではないとも言えます。
まぁ、あくまでもわたくしの私見ですので、なんとも言えませんが・・・
ネストの魚を釣ることについて
さて、ついでにネストの魚を釣ることについて、これまた私見を述べさせていただこうと思います。
わたしはネストの釣りをします。スモールのネストの釣りは簡単と言われますが、
それでもそれなりに技術があったりして、面白さがあります。
しかし、ネストの魚を釣ることのダメージもまた大きいわけで、自分なりにルールを作っています。
一.釣った魚は速やかにその場でリリースする
一.サイト(魚が見えている)の場合、もしかしたら自己記録更新か?と思われるサイズであること
(いいサイズがネストを作るポイントを遠投で狙い、結果的に小さかった場合もあります)
一.他の魚が卵を食べるため寄ってきてしまった場合は止める
というわけで、ネストの釣りを否定するつもりはまったくありません。
かつてはわたしも片っ端から釣って喜んでいたものです。
むしろ、そうした経験を積むことで、バスの賢さ、愚かさ、不思議さ、哀れみなどを知ったからこそ
根こそぎ釣るなどということをしなくなりました。
経験者が一方的に「ネストの釣りはするな!」と言うのは、ズルイ気もします。
かつて、わたしがオートバイで旅をしたときに、海の近くのとある食堂に貼ってあった書を思い浮かべることがあります。
たくさん釣って楽しむ人は上手なり
少し釣って楽しむ人は名人なり
一匹も釣れずに楽しむ人は達人なり
磯で昼寝をする人 これ極道(道を極めた人)なり
まだわたしは上手にすらなっておりませんが・・・
とにかく楽しく釣りをしましょう!そして、自分たちの釣り場を愛し、魚を愛しましょう!
さて今回の仮説やネストの釣りについて、異論・反論のある方は、ぜひ編集部までご意見をお寄せください。
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