このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
会心の1本! 桧原湖 フライでラージ45cm!!
by ★小口黒鱒専門西洋毛鈎釣職人★ 本郷たけし
昨年2004年7月7日、桧原湖のとあるワンドでの出来事です。
水温が20℃を超えて安定し、スモールがイージーにTOPに出る様になり、
先週は、朝マズメだけで37本もゲットしていました。
ようやく、フライDEスモールの爆釣のシーズンがやって来たなって感じです。
しかし、好調な内に釣っておかないと、更に水温が上昇し、フライでも厳しい季節に入ってしまうので、
あまり間を置かずに釣行したのでした。
この日の水温は、24℃。
スモールの適水温ギリギリかなって感じです。
7月に入って天候のいい日が続いたので、水温も結構上がってきました。
でも、薄暗い朝一なら、反応はすこぶるいいはず。
使うフライは、ブルーギル用の超ミニポッパーのイエロー。
口が小さいスモールも一発でフッキングに持ち込める超小粒なポッパーフライです。
案の定、釣り開始僅か10分でスモールを5本もゲッーーーツ!
ほぼ、ワンキャスト・ワンヒット状態。
そして、本湖に面している水しの良い岬に差しかかった時、ドラマが起きました。
このポイントは、大岩が二つ沈んでいるんですが、減水1mで丁度トップが出ている状態。
時間帯にもよりますが、いいスモールが付いているんですよね。
ここは、一発でキャストを決めたいところでした。
フライをフォルスキャスト2回で、岩と岩の間に『ビシッ!!』と強めに
プレゼンテーションしました。
ポチャンッ!!
とフライが着水。
カバー周りで水深が1m強、ポーズは5秒。
・・・・・ポコンッ!
スモールにフライを充分意識させ、ワンアクション。
そして、またポーズ。
・・・ボッゴンッ!!!!!
黒い魚体が強烈な水飛沫を上げながらバイトしてきましたっ!!
すかさず、
ビシッ!!
両手でこちらも強烈にフッキング!
グッ!ググググォーーーーーーーーーーーーッ!!
スモールは、猛烈な勢いで横走りして、DEEPへ沈んで行きました。
「これはデカイぞっ!!」
こんな日に限って、ティペットは3X(8lb)。
(いつもは、ランカー対応の為、0X(14lb)を使用。)
夏の桧原湖を少し甘く見ていたかもしれません。
グンッ!グーーーーーッ!!グンッ!グーーーーーーーーーーッ!!
#6のフライロッドが折れそうなくらい弓なりです!
「40UPは確実!慎重にやり取りせねば!!」
が、しかし、スモールのパワーは全く衰えませんでした。
グンッ!ググググーーーーーーーーーーーッ!!
ラインのパワーを信じて、半ば強引に引き寄せる事にします。
でないと、長時間の格闘では、ラインが持たないかも。
「う〜、重いっ!!」
少しずつですが、スモールを引っ張り上げます。
グンッ!グーーーーーーーーーーーッ!!
物凄いパワーです。
グンッ!ググーーーーーーーッ!!グンッ!グンッ!!
まだまだパワー充分って感じ。
グンッ!グンッ!!ググーーーーーッ!!
スモールも懸命にDEEPへ逃れようとします。
そして、格闘する事、5分くらいでしょうか。
スモールがようやく水面まで上がってきました。
「ん!?ラッ!ラージだっ!!しかもデカ〜イッ!!」
そして、バスが大きく口を開けた瞬間、ハンドランディング成功。
メジャーでサイズを測るとブリブリの45cmでした。
久しぶりのフライで45UPのバスに全身が震え、
「ヨッシャーーーーーッ!!」
会心の1本に、思わずガッツポーズでした。
流石にこのサイズになるとかなり激しいファイトで、ロッドを持っていた
右手がもうパンパン。
ラインを操作していた左手までも違和感が残りました。
しばらくして、冷静さを取り戻すと、
「いや待てよ!ここは桧原湖じゃん!!」
そうです、ここは、スモールの聖地【桧原湖】なのです。
私は、40UPのスモールを狙いに来ていたはず。
「こんな所で45UPのラージが出るとは!」
ここ桧原湖は、スモールとラージの割合は、100対:1。
40UPのスモールを釣るのは、かなり大変な事なんですが、ラージの45を上げるのもかなりの至難の業。
普通のポイントでも中々出ないサイズですが、フライならなおさらの事。
運がいいのか?悪いのか??
いやいや〜、相当運がいいかもよ〜。
多分、40UPのスモールを釣るより、難しい事ですからね!
その内、40UPの、いや、夢のランカースモールが釣れるでしょう。
きっと。(笑)
15cm程度のスモールが何とか咥えることが出来る、ボディが1cm未満の
おもちゃみなたいなポッパーフライ。
時には、ランカークラスのバスがバイトしてくるんですよね。
『小さいフライでデカバスをゲットする!!』
これが、フライDEバスフィッシングの醍醐味でもあります。
画像上のポッパーは、フライDEバスを日本に広めた故テツ西山氏デザインの
ティムコTNポッパーで、ラージ専用。(現在は、廃盤で入手不可能。)
画像下のポッパーが、45UPラージをゲットしたアカルド社のギル用のスプーク。
その後、フライDEスモールフィッシングは好調で、朝マズメの3時間半で40本という釣果でした。
釣り開始から1時間半では、ナント!30本という釣果です。
釣れ出したら止まらないって感じですね。
多分、ルアーでは真似のできない芸当だと思います。
夏場の昆虫を意識している時のスモールには、フライは外せないって感じでしょうか。
岩井先生も1日100本はいけるね!とおっしゃっていましたが、100%可能な事だと私も思っています。
今、非常に注目されているフライDEスモールフィッシングですが、夏場の
スモールを攻略する上で、かなり有効な手段の一つと言えるでしょう。
『この次は、フライでランカースモールだぜ!!』
と胸に誓ったのですが、40UPのスモールですら中々釣れないんですよね〜。
夢の50UPのランカースモールゲット!!は、いつになる事やら。(笑)
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