このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
テーマ:【我々の釣り場づくり】
よそ者がもたらす原動力とは?
今回の釣り問題研究会のテーマは、「我々の釣り場づくり」。
パネラーは、亀山湖フィッシングコテージつばきもとインストラクター、牛久沼漁業協同組合顧問、その他いろいろな肩書きをお持ちの
亀山湖の公式HP「レイクチャンプ」の主催者 よしさんであります。
筆者(浦伴大)も、いろいろアドバイスをしていただいております。
亀山湖にはかつて2回ほど釣行したことがあるのですが、筆者にとっては、きわめて好印象の湖です。
初めてトップウォーターで釣ったのも、初めて2桁釣果だったのも亀山湖でありました。
関東のバスアングラーには、おなじみのダム湖です。
非常に入り組んだ湖岸線に、立ち木、インレット、滝など、おいしそうなストラクチャー満載!
実際、ビッグサイズの数も多く、非常に魅力的な湖です。
また、外来生物法施行前にいちはやく亀山湖のある君津市に請願書を提出し、議会の採択も行った湖でもあります。
レンタルボート店も充実しており、各ボート店のトイレ・自販機・レストラン利用による桟橋相互乗入れや、各店協賛の釣り大会、
また、多目的ダムであるため、水位の調整についても、釣り人に対して一定の配慮がされるなど、
釣り人に非常に好意的なフィールドであることが報告されました。
これは、釣りを観光資源として、亀山湖が多目的ダム湖として完成して以来、釣り人を積極的に誘致してきた背景があります。
また、漁協の組合員が、レンタルボート店を経営するなど観光と漁業が融和しているため、
積極的な活動が行われていることもひとつの要因でしょう。
この釣り問題研究会のレポートでも何度か報告しておりますが、基本的に漁協は非営利団体であるため、
その活動はボランティアであることが多いわけですが、亀山湖では漁協の活動が、各自の商売に直結しているわけですから、
自然積極的になるわけです。
これら、積極的な釣り場づくりのキーマンとなっているのが、よしさんであります。
いちはやくネット上に「レイクチャンプ」を立ち上げ、亀山湖のPRを始め、
各レンタルボートにインターネット講座を実施し、亀山湖にIT革命をもたらしたのです。
この「裏磐梯アングラーズプレス」も3年目を迎えたわけですが、裏磐梯の「レイクチャンプ」を目指していると言っても過言ではありません。
たとえば、情報の提供。
釣果情報に限らず、さまざまな問題や不測の事態が発生した場合の呼びかけなど、
しがらみのない個人運営のサイトでなければできないこともあったりします。
日本のバスフィッシング史上、最大の危機であった「外来生物法」施行時にも、
各メーカーやトーナメント団体が、ほとんど情報を発信していなかったのは、みなさんもお気づきになったのではないでしょうか?
第二部は、東京海洋大学 工藤貴史先生による
「釣り場づくりの原動力」 −山梨県小菅川を事例として− が発表されました。
キャッチ&リリース区間の設置や冬季ニジマス釣り場、ルアーフライ専用区間の設置などにより、
釣り人の増加に成功し、一定の経済効果をもたらした事例が紹介されました。
ここでも様々な背景や釣り場づくりの努力があったようなのですが、
その原動力のひとつに挙げられた要因に
よそ者の存在
があるとのことでした。
実は、上記の釣り場づくりには、地元の方たち以外の存在が大きく影響しているらしいのです。
それは、本来お客である釣り人の働きかけや提案でした。
「レイクチャンプ」を拝見して一番感じることは、釣り場に対する愛情です。
実は、よしさんも亀山湖のある君津市在住ではありません。
亀山湖を愛し、バスフィッシングを愛していた、一釣り人だったのです。
直接的な利害がない立場であったからこそ、積極的な釣り場づくりを提案できるのではないでしょうか?
さて、わたくし「裏磐梯アングラーズプレス」編集長 浦伴大も、北塩原村在住ではありません。
福島県民ですらありません。
裏磐梯アングラーズプレスは、レイクチャンプを目指しているといいましたが、
むしろ浦伴大は、よしさんを目指しているとも言えます。
釣り場に住む地元の方々にとって、よいよそ者でありたいと思っております。
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