このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

GTW DMU

スイスStadler社製の「GTW」型の気動車版です。
最高時速140km/h、電気式気動車の中間に動力ユニットの短い車体、前後に片台車のトレーラーを繋いでいます。
ちなみにスイスでは昔から動力軸数を分数形式で表します。2/6は6軸中2軸が動力軸、2/8は8軸中2軸が動力軸ということになります。
GTW2/6は3車体(客室2両分)3台車で車体長40.89m・68t、GTW2/8は4車体(客室3両分)4台車で車体長55.937m・87tの編成。
動力ユニットは車体中心に台車が、前後の客車は先頭よりに台車が一つついています。


なお、この同車種の電車版もあります。 GTW電車編 を参照してください。



Arriva Nederland社ではSpurtと呼んで、レーワールデン・フローニンヘンを発着するローカル列車に使用しています。
2006年-07・2012年製で2/6が16編成(10228-10234・10236-10244)、2/8は35編成(10301-10327・10335・10345-10351)。

同じくArriva Nederland社がティール〜アーネム〜ウインタースエイク〜ツトフェン間のローカル列車に使用しています。
2012年製で、2/6が13編成(10252-10264)・2/8は11編成(10365-10375)です。

またHermes社がアーネム〜ドーティンヘム間のローカル列車に使用しています。
2012年製の2/8を9編成(5041-5049)です。

一方Veolia社がルールモンド〜フェンロ〜ナイメーヘン間のローカル列車に導入しました。
2007〜08年製で、2/6が6編成(7201-7206)・2/8は10編成(7351-7360)です。
なお、このVeolia社の路線は2016年からArrivaの運営になっています。




フェンロ駅で二編成並んで。かわいいのか不気味なのか難しい...○






中間に動力ユニットを挟んだ車体。日本にはない構成でちょっとびっくりです。★




動力ユニット。車体長4.5mとボギー台車分程度の長さです。この中にエンジン、発電器が入っているわけですね。
電車型はこの部分にパンタがあります。
台車の上の客室は床が高くなっているのが窓配置でもわかりますね。○






ナイメーヘン〜ルールモンド間のVeolia社の車には動力ユニットにオランダの偉人が書かれています。○






3両編成・4両編成の他、編成を重連にすることもできます。★





Hermes社の4両編成が重連でアーネム駅に停車中。明るい色です。□




運転台。台車からはかなりオーバーハングしていて、その分前がすぼんだ形になっています。
客室ユニットに運転台を貼り付けたものですね。ちなみに4両編成の中間車体はこの運転台を外して隣と貫通させたものです。
先頭車は18.195m、中間車は15.047mですから、運転台部分は3.148m飛び出していることになります。★




車内。中間車体部分は低床です。ただし、オランダの場合もともとホームが高いので、さして低床には見えません。★




動力ユニット部分は通り抜け可能です。ただ、貫通路を開けるとさすがにうるさい。★




こちらは一等室。台車の上なので、扉部分からは一段床が高くなっています。★





トイレ。欧州でも車椅子で使えるトイレが普及してきていて、ここのトイレもかなり広いです。★





トイレが車体の半分の幅を占めているので、トイレの横には通常の座席は置けません。通路と折り畳み椅子があります。★




ドイツ行きでフローニンヘン出発。地元の方々で座席はほぼ埋まっていますが、途中でどんどん降りていきます。★




撮影日-★:2007年6月11日・□:2015年6月19日・○:2015年6月21日

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