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− 神泉町の夜は…であった。 −
(2004.04.04)


3月の27〜28日。久しぶりの上京となった。「どっか研修に行かんと?」と職場の先輩に言われ続け、いったいどげな所に行ったものだろうか・・・と思いあぐねたところ、東京農工大学で“家畜管理学会”が開催されるという。宮崎大学の友人が研究発表するようであったし、何かしら今後の役に立つかも知れない。・・・ちぅ訳で、年度末で忙しいにも関わらず、強引に参加を決めた。晴れて宮崎発ANA602便の人となったのである。
学会において、教授やら助教授やらお世話になった人に挨拶をして、それなりにまじめな姿勢で研究発表を聞いた。家畜行動学に加えて応用行動学についても合同で発表会が行われるということで、猪、猿などの野生動物やゴリラといった動物園の飼育動物までいろいろと発表があった。直接的に畜産の生の現場でそのまま役に立つような研究内容というのは少ないのだけれど、牛舎で牛を見る材料になるかなと思ったのが“肉用交雑種の研究”であったので、まあいいかな・・・と。さすがにだれますね。ずっと座りっぱなし・・・。助教授に「畜産の現場の声が欲しいから発表してよ。」なんて言われたが、良いんですか?私みたいな“ぐーたら”に大役を任せたりして(爆)。ま、機会があればですね。
上京したら是非とも行ってみたいところがあった。新宿にある宮崎県東京事務所よりも“宮崎”と“宮崎焼酎”をアピールする場としては強烈過ぎる“
たもいやんせ
”である。“
九州焼酎探検隊
”や“
焼酎盆地
”、“
しょちくれけんちゃん
”といった超協力サイト上でのレポートや「てげウメっちゃが!!」という書き込み・・・。ずっと機会をうかがっていたのである。東京主張の直前、願いは天に通じたのである。『球磨の哲人』SASANABAさんが「たもいやんせで。」とお誘い下さったのだ。なお嬉しいことに、青ヶ島レポートでビカビカと周囲へ衝撃を与えた『島風の旅人』
うにさん
とその友人のYさんもご参加していただけるという。飛行機に乗る当日まで眠れぬ夜を過ごしたことは言うまでもない・・・。
当日は学会終了後、武蔵野線の人身事故による遅延にもめげず渋谷へと急いだのである。約束の時間からは既に1時間ほど遅刻している。こりゃやばいぞ。「だけん宮崎の人は・・・。」なんて言われちゃうかも知れない。愛すべき“Mの国”の評判を落とすわけには行かない・・・。

渋谷駅前は人の波。人だかりの前を通り過ぎたが、ギターをかき鳴らすストリートミュージシャンの姿を1枚だけかすみ撮った。
マークシティを抜けて道玄坂に出たが、そこで迷う(爆)。地図をうろ覚えしただけじゃ、まあこげなもんでしょう。
連絡を入れて道を教わる。結局、京王電車に揺られて神泉町に立ったのだった。
実はここでも“勘”だけに頼って迷ってしまった。方向音痴という訳ではないけれど東京ではなぜか迷ってしまう。前回大学の受験で上京したときには、新宿駅東口に行きたいのに、どう行っても西口に出てしまうのには参った。
申し訳ないけれども、うにさんに迎えに来ていただき、2時間近く遅れてやっと“たもいやんせ”に到着した。みなさん、既に出来上がっておいでだ。とにかく挨拶を済ませ、“松露”をすすって落ち着いた。ここで見た顔があるのに気づく。
「あっ!!むきたまご隊員!!」
「お久です。」
思いがけない再会である。九州焼酎探検隊筑前での武勇伝はあまた。私が到着する直前も芋焼酎の銘柄について持論を展開させていたとか。聞けば東京の職場に異動になったという。世の中案外狭いのでは?
多くの人でにぎわう店内。撮影の許可を戴き、ノーストロボで撮影した。
皆さん、本当に和やかな顔でいらっしゃるのが印象的だ。うまい料理と焼酎、お店の雰囲気がそうさせるのだろうか。
カウンターに並べられた1升瓶。宮崎宮崎宮崎・・・。
焼酎を注文すると、生でコップ1杯持ってきてくれる。自分でお湯割りを作る。濃度を調節できるのが嬉しい。
上にも書いたが、料理が本当にうまかった。チキン南蛮も当然“正調”。地鶏のモモ焼きも絶品だ。SASANABAさんは既に鰹の塩辛を完食されていた。
本当にいろいろなことを話した。離島のこと、しょうゆ、猪・・・。鉄道ネタから撮影機材・・・。時間が過ぎていくのを惜しむ暇もない。大いに笑い飲んで、そして鶏肉にかみついた。SASANABAさんはサイトの1つ1つの文章そのままで、鋭い観察眼と遊び心を忘れない人であった。
画像はご持参のデジカメを手に。
うにさん(左)とYさん(右)。お二方とも初対面であったが、そんなことは全く意識しなかった。妙な親近感。本当にネットって面白いものですね。
離島だけに限らず、しっかりとした意見をお持ちの方々であった。このような人たちと飲むというのは世界観が広がるので楽しくてしょうがない。
むきたまご隊員。何目ぇつぶっているんですか!?
大佐に続いて話題のつきない人です。ご一緒下さり、ありがとうございます。
2時間ほどの短い時間であったけれど、本当に濃密なひとときでした。皆さん、本当にありがとうございました。私自身、本当に刺激になりました。
是非、宮崎にもいらしてください。その時はまた飲みましょう!!
・・・まだ終わりじゃない。実はもう1カ所行きたかった所があった。帰宮の日の午前中、西葛西の駅に降り立ったのである。そこから歩いて15分ほど。ちゃんと着いたぞ。“
プロショップ 酒のこばやし
”さんだ。だから方向音痴じゃないって言ったでしょ。
おそるおそる戸を引いて店の中に入ると、こばやしさんはレジの前に座られていた。店の棚には地元宮崎でもあまりお目にかかれない銘柄が並んでいる。まずは挨拶。以前、電話ではお話しした事はあったけれども、当然ながら直接お会いするのは初めて。
にもかかわらず、長いこと話してしまった。お仕事の邪魔になってはいけないし、飛行機の時間のこともあってそう長居する気ではなかったのだけれど、お人柄に吸い込まれるように話し込んでしまった。焼酎については無論、人生訓まで・・・。頭の中を色々な事が駆けめぐっていく。衝撃的な時間でした。
高慢かも知れないが、「この人から焼酎を買いたいな・・・。」と心から思ってしまった。wifeの怒号を畏れつつも、購入(爆)。
結局、飛行機の時間ギリギリまでお邪魔してしまい、ドタバタとお店を後にしたのだった。時間を教えていただいた“空港リムジン”の中で胸をなで下ろす。
車窓は大井の新幹線基地を映している。飛行機の尾翼が見えると、収穫多き今回の上京もエピローグを迎えるのであろう。
お会いした皆様。本当に多謝!!ありがとうございました。
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