このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
小玉醸造(名) 宮崎県日南市
(2008.09.03)
今年も、この艶やかで繊細な焼酎が発売された。
店頭に並んでしばらく経つのだが、ちょうどお盆前に店頭に並んだ事間って、酒屋さんに引き取りに行くのが遅れてしまったのだ。その翌週、すまぬすまぬ・・・と言いつつ、支払いを済ませて家に瓶がやって参りました。家に持ち帰ったまでは良かったのですが、お盆休みを半ば強行的に確保したしわ寄せがどっと押し寄せたり、また帰省時に実家から強奪してきた焼酎を飲んでいたり・・・と開封が今頃になってしまった事を心から反省しております。
さて、ラベルを眺めていて気が付いた事があるのだが、アヤコマチという新しい品種の甘藷を仕込みに用いているのはご存知の通り。ただ、私が十分に調べきっていなかった事もあり、このアヤコマチを正式な登録名である『かんしょ農林60号』ではなく、旧系統名で紹介しておりました。平成14年に品種育成が終了し、登録は平成15年に取れている様ですので大失態だ。関係各位には申し訳なく思っております。
この“
あやこまち
”は
昨年
の
飲んみろ会
で初お披露目となったのだが、今年のものは麹の造り方が違うのだという事は既に触れた。
今年
6月に盛大に開催された同会のレポート(・・・うぅ・・・。醜態を思い出してしまったよ)でも紹介させて頂いたのだが、昨年は麹を米にぎゅうぅ・・・といぢめる様に繁殖させたのに対して、今年は表面にふわり・・・と麹菌が覆うように育てたのだという。その際にも感じた事なのだが、昨年はじわりじわりと表面に浮かび上がってきた甘いニンジンを思わせるような風味が口に含んだ途端、全面に現れてくる。それでいて、その甘みの後にかんしょの皮のすぐ裏側の風味のようなビターな感じがなめらかに広がっては消えていく・・・。味わいは対極にあるようですが、共通しているのは実に繊細な味わい(・・・まさに潤平マジックっすね)。
・・・うぅぅむ。ロック美味い。こうまで差があるのであれば、来年はどの様な顔を見せていただけるのかが楽しみで仕方ないのですが。
1年に1回の楽しみですので、盃を乾かしてしまう速度を和らげたいのですが、自制が効かず参っております。しかも製造量が元々少ないために市場流通が限られてしまう。それがマイナスの方向に働いてしまっているのか、ネット上ではPB扱いされている記述も見受けられます。上記の通り、製造量と流通量の問題であって、私はそうでないとは考えているのですが。
【’08年度版】
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