このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

大地の
香味
(株)宮田本店 宮崎県日南市

(2004.07.06)
自宅の近くに酒屋があります。この焼酎は、たまたま仕事帰りに寄った際に見つけて購入した物なのです(昨年の11月でしたね。ウン、確か。)。ネーミングがありがちやねぇ・・・と思いつつも、化粧袋入りというパッケージが気になったのと製造元が“宮田本店”であったのがその理由だったわけですが、左上画像のようにきれいな衣装を着せられていたのも大きかった。店の女将さんに詳しいことを聞くと、有機栽培の芋を使った特別あつらえの品だとか。販売もこの店限定で言っちゃえば“PB”。製造元のことを調べてもらえばおわかりいただけるが、「カメ仕込み、カメ貯蔵・・・」という言葉が続く。なぁる程ねぇ・・・と瓶を眺めながら聞いていたのだった。

ラインナップはこの4合瓶と1升瓶。1升瓶はこのように化粧袋に入ってはいないのだけれども、とにかくこの“下がり藤”の家紋が印刷された瓶は高価であった。4合瓶で余裕で1升瓶が買えるのだ・・・。給料日直後で気が大きかったこともあり5分ほど悩んだが、結局授業料と思って買ってしまった(爆)。「よく売れて数も残り少ないですよ。」というセールストークに負けてしまった格好だ。稀少物には相変わらず弱い・・・。

話は変わるけれども、大堂津と言うとギラギラと輝く太平洋と名勝“七つ八重”のシルエットという光景がすぐ浮かんでしまうのであるが、現在この地区で焼酎を造っているのは2蔵。これらは同じ通りにあって本当に隣接しているという近さ。古澤醸造の柔らかな土蔵に対して、宮田本店は石倉。建物から受ける印象は全く正反対だけれども、焼酎は宮崎の焼酎らしくじんわりと来る“穏やか”な感じである。とはいっても、それぞれの性格があって非常に面白い。

しばらく家の貯蔵庫(押入とも言う)にしまい込んでいたのだが、やっとこの瓶の封を開けたのです。当然ながら店の在庫は既に無いと思います。今年の秋に入ってくる分を待ちましょう。

さてさて味の方なのですけど、一言で言えば“
やっぱり宮田本店の焼酎だねぇ・・・”ということです。値段に見合うかというのは別として、ふつーに美味いのです。香りは穏やか(弱いという意味じゃありません)なほうだが、口に含んでから長く続く甘さと、ふくらみのある飲み口には安心させられます。

ロックでも・・・と思ったけれども、結局お湯割りで全部飲んでしまった。
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