このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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ハイ!今回のお題は“焼酎盆地”球磨地方の陸の玄関であるJR人吉駅ホームに掲げられた電照看板。「事例紹介」などと何だかお役所仕事的なタイトルを付けたけど、そう堅くない内容やったりするから逃げたりしませぬ様(爆)。
球磨地方といえば詳細はSASANABA師の運営されるサイト“
焼酎盆地
”を積極的に参照していただきたい。が、とにかく一つの地方の中に28という数多くの蔵元を抱える集中地域といっても過言ではないです。
実は、先の週末、蒸気機関車牽引列車の廃止が近い“SL人吉号”の撮影に肥薩線へ行った(天気はほぼ終日雷雨という最悪なものであったが)。上り列車の時間まで旧人吉機関区の石造りの機関庫で昼寝をするハチロクの姿(topの画像っすね)を見るために人吉駅へと寄る。人吉駅自体は過去何度も利用したことがあるので一応認識をしていたが、地方の(運転施設併設の)基幹駅らしいだだっ広い構内を持つ人吉駅には実に様々な酒造会社の電照看板がかかっていることを実感した。
では、1枚1枚観察していってみようか。
1番ホーム、駅員室のすぐそばに掲げられた人吉市の“白岳”とあさぎり町の“松の泉”の看板。
よく見ると“白岳”の看板にはこの地方を代表する酒器“がら”と“ちょく”が図案化されている。
同じく1番ホーム。改札前大畑方にあった湯前町の銘柄“極楽”。
この銘柄の看板は赤色基調のものであるが、あまりごてごてとした感じではなく、むしろ『創業200年』の伝統の重みすら感じさせる物であった。
その隣には多良木町の“蔵八”。
宮崎でも時折見かける“蔵八”の看板はラベルやパック包装そのままのデザインであった。
確か、国道沿いにある蔵元も“一目”で分かるようにこのままの看板が掛けられていたと思う。
2番、3番ホームを見る。
人吉市の“繊月”and“舞繊月”、“山河”、錦町の“六調子”。
“山河”の鮮やかな黄色、そして肥後椿のデザインが郷土性をバンバンに主張する“六調子”が印象的だ。
球磨地方の実情をあまり存じ上げませんので適当なことしか言うことができないが、地域内の主力銘柄がそつなく押さえられている印象を受ける。それにしても意匠もすばらしい。一番印象に残ったのは“極楽”のものであり、製品のラベルそのままの美しさは素人でも目を引くだろう(本当かよ?)。それ以上に、陸の玄関であるJRの駅への看板設置を行っているという事実は、地域の“特産物”として焼酎が重要なポジションにあるという事であり、加えて“地域の酒”としての域内へのアピールも同時に果たしている。
なお、これに加えてその50度というアルコール度数により酒造法の枠を大きく飛び越えた人吉市の“球磨火酎”の看板も掲げられていたのだが、これについてはデジカメのメモリー残量との兼ね合いからちゃんと撮影できていない(微妙に写ってはいるが・・・)。ごめんなさいね。
それにしても、わが宮崎県を思い返してみると、市場の寡占状況や資本力のある蔵元が分散していることもあって、小林駅では明石さんの“明月”、宮崎駅では“霧島”・・・のように目にすることのできる銘柄の看板は限られてしまう。・・・最近酒が買えずに看板観察が主活動となっている貧乏しょちくれとしては「1駅でいくつもの銘柄の看板を目にすることが可」という状況は単純にうらやましく思えるのだが・・・。
(05.08.02)
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