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Be So HOPPY!?
− ホッピーを飲んで・・・ −

(2004.04.24)
先日の上京の際、 SASANABAさん より頂戴したものがあった。ビニール袋から除く茶色の小瓶。揺れて「チン!」という小気味よい音を奏でる。関東の甲類焼酎文化“ホッピー”。まさにそれであった。九州からあまり出たことのない私にはほとんどなじみのない品物。これまで、これを下さったSASANABAさんの『焼酎盆地』や、『 九州焼酎探検隊 』において強烈なプッシュを受けてきた事実は知っていたものの、その現物が手のひらの中にあった。

上京後、酒屋などでレギュラーのもの(上の画像で左側のもの)は見てはいたが、“黒”を見たのも初めてであった。レギュラー品がとってもポップで親しみやすいラベル。それに対して黒ラベルはやはり締まった印象。“BEER TASTE”と黒字に黄色い切り抜き表記を見ながら、面白いなぁ・・・と思っていたのであった。帰宮後、甲類焼酎のペットをしっかり購入し、いつでも飲めるようにこれら瓶と共に冷蔵庫の中に放り込んだ。適当なグラスが無かったので、100円ショップにワイングラスを購入しにも走った。・・・しかし、気温の変動の激しいこの季節。結構派手に風邪をひいてしまったりと飲む機会を逸する。全快の後、おいしくいただいたことは言うまでもない。

さぁ、冷蔵庫を開けて、栓抜きを取り出して、準備万端である。
甲類焼酎には南九州でもっとも手に入りやすい本坊酒造の“宝星ハイカップ”を選択した。25度のものを探し回ったが、見つけることが出来なかったのでやむなく20度。ま、量を加減すればいいか。

そういえば、ずいぶん前の話になるが、父の実家で親戚一同が集まったときのこと。だれかが「
前に関東に住んどった時、焼酎の代わりにホッピーっていうものを飲みよったと。今で言うノンアルコールビールみたいなもんやね。焼酎がどこそこあった訳やないけんね。」といったことを話していた。

食卓の“ぱりぱり麺の皿うどん”を前に、なんだか過去の飲み物の如く話していたのが、青白い蛍光灯の中の光景であった。
へへへ。じゃ、宝星焼酎をグラスに注ぐかねぇ・・・。
じゃ、次にホッピーを注ごうか。

無色透明の液体が徐々に金色の液体へと変わっていき、しゅわしゅわと炭酸ガスがはじける。
黒ラベルの方も注いでみた。さすがに色が違う(当たり前)。泡がすぐ消えるので撮影が難しかった。

ホッピーの味はビールと比較して、よりビールらしい。普段スーパードライばかり飲まされているからそう思えるのだろうか。黒ラベルの風味はレギュラーの方と比較して甘みが強く、コクがあるようにも覚える。うまいぞぉぉぉぉ・・・。

飲み干した後、口の中に残る甲類焼酎のアルコールの風味が苦手な方もおられると思われるが、私も実はその一人であったりする。しかしながら、それは戦後貧しい時代から大衆の喉を潤してきた『にっぽん』の味なのかも知れない。

ホッピーがなみなみ注がれたグラスに、コンビーフとか、うまいんだろうなぁ・・・。
というわけで、“ホッピー”を入手可能な地域に住まわれている皆さん。飲んでみやってください!!
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