このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

一壷春
古澤醸造(名)/宮崎県日南市大堂津

(2004.03.22)
日南市大堂津といえば、駅前のカラフルな人魚像。「いやん」とセクシーにくねった上半身裸の姿に見とれ、思わず事故を起こしそうになる。この人魚像の台座。かつては砲弾(軍人顕彰碑なんかでみかけるアレですね。戦艦○○の主砲弾とか・・・)の台座として使われていたそうで、地元有志が像の設置の際に再利用したとか。そげなことを宮日で少し前に読んだ。大堂津の駅自体は本屋はあるものの、無人駅だ。駅前のフェニックスに差し込む真夏の日南の陽光。そんなガチガチのコントラストの中に建つ姿が非常に似合う。

大堂津駅は大堂津海水浴場の最寄り駅ということもあり、古くから地域の玄関口として機能してきた。近くには猪崎鼻に建つ日南海岸ユースホステル(日南海岸 旅の宿 猪崎鼻荘)がかつてあったそうで、1970年代の青春時代に利用したことのある方もいらっしゃるのではないだろうか。ただ、今となっては人々の足が自動車中心となったこともあり、駅を利用する者も少ない。

また、この駅周辺は蒸機時代末期には日南線撮影の名所として多くのファンを集めた。いくつかの雑誌で名勝“七つ八重”の島影をバックに走るお召し列車(昭和48年4月のC56とC11の重連など)の姿を見ることが出来る。少々色あせたカラーグラフ。切なくなるほどのエメラルドグリーンの入り江の色が時間の隔たりを感じさせてならない。出来ればその時代に生きれればと思うことはあるが、単なる妄想だろうか・・・。

さてさて、この“
一壷春”。もうご存じですね。“昌子様”と“八重桜”の古澤醸造の焼酎である。Mの国最古の土蔵での2〜3年貯蔵。福岡市在住の頃、西新の“酒のりゅう”で購入した。“酒のりゅう”さんにはまた行きたいなぁ・・・と思っているけれども、なかなか福岡市西部へ足をのばす機会が得られず再訪できないでいる。社会人って案外ままならないもんですね。

肝心の味はといえば、チョコレートを思わせるような芋の華やかな香り。思わず時間が経つのを忘れてしまった・・・と言うようなことを言いたくなる(爆)。生で飲んだときのさっと退く波のような風味と、柔らかさ、ふくよかさはたまらない。お湯割りではそういった良い部分がのびる気がする反面、水割りやロックではちょっと物足りなくなってしまう。

これはやっぱり生もしくは、お湯割ですね。

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