このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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(04.11.10)
今さらだけれど、日南市飫肥の焼酎蔵“小玉醸造(名)”を引き継いだ金丸さん。“若い造り手”金丸潤平さんが造る“杜氏潤平”は、宮崎の焼酎を代表する銘柄の一つとして全国的にも高い知名度を誇り、地元業界を引っ張る原動力となっている。私だって好きな銘柄なのだけれど、お店で飲む機会こそあれ、なかなか店頭で姿を見ることが少ない。
潤平さんのお父さんはもともとは宮崎市内で酒造業を営んでおられた。その醸造元の名前は“金丸本店”といい、焼酎と清酒を製造する兼業蔵であった。雲海酒造に吸収される形で廃業されている。
先日、日南線に乗る機会があったことは
既
に紹介した。ホームへと上がる前に駅前の“宮崎駅弁当”さんで伝統の椎茸めしを購入したのだが、支払いを済ませるために店内で待っていると店の壁にかけられた鏡が気になった。
よく見ると文字が彫り込んである。『金丸本店』。当然ながら「あっ!!」となってしまったのだった。それでは観察してみようか。 鏡の下方に入れられた“醸造元 金丸本店”の文字。ちょっとわかりにくいかも知れないが、更に下には電話番号を読むことができる。
“TEL 4606”・・・。今かけても当然つながりません(爆)。それにしても4ケタって・・・。時代を感じさせます。
上方には“全国品評会優等賞”の文字と共にかつての銘柄のデザインが入っていた。
右の“初御代”。今でも酒屋店頭で時たま見かけることがあり、雲海酒造の一般清酒として残っているのではないだろうか。
そして左の“幸露”。これについては“
九州焼酎探検隊
”の
小玉醸造
を紹介したページで“芋焼酎”と紹介されている。 面白いなと思ったのは前者の“初御代”でして、よく見ると“まが玉”と“銅剣”がデザインかされており、宮崎の酒としての心意気を感じさせるのである。
弁当代を支払う際に女将さんに鏡のことを尋ねたのだが、「昔からかかっているからいつ頃の物か解らない。」と言う回答があった。「古いのは確か。」とのこと。
この鏡。宮崎駅前の変遷をずっと見守ってきたのでしょう。
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