このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

「川越1972」
川越酒造場 宮崎県東諸県郡国富町
(03.02.21)
この焼酎は知人から戴いた物である。このような貴重なものを戴いてしまい、本当に感謝をしております。

宮崎県東諸県郡国富町。いきなり話はそれるのだが“東諸県郡”って読めます?“ひがしもろかたぐん”と読むんですよ。

宮崎市の東側にあり、人口2万人。町内には清流として知られる本庄川が流れ、行楽地として結構宮崎では認知度のある法華嶽など自然豊かなところ。また、葉タバコと千切り大根の生産量では全国でもトップクラスの生産地である。そういえば、町内を走ったときにJAの集荷場が目に付いたっけか・・・。

私にとっての国富町と言えばどういう訳かつながりが薄く、有機農業と照葉樹林で有名な綾町に遊びに行く時に通過するぐらいであった。あとは前述の法華嶽公園に花見に行くくらい・・・。でもでも、そんな町に“
川越”などのうんまい焼酎を作る蔵元があるのである。

直接蔵へは伺ったことはないのだが、一度 けんじさん の案内で蔵の門前まで行ったことはある。その後何度か蔵の付近を通るも、門までたどり着けないでいる。それ位、普通の民家のような外観です。

“川越”は日々空を飛んでいる芋+米のブレンド焼酎である。だが、この“
川越1972”はブレンド無しの30年貯蔵。稀少品と言うことなのだろう。内容量は500ml。原料も黄金千貫に対して当時使用していた“有明”という品種と裏ラベルにはある(調べるもどのような品種であるのか解らなかった)。また、表のラベルもズラリと並んだ“1972”の印刷。「蔵元って渓流釣り師なんですか?」と聞きたくなってしまう“山女魚釣り師匠”という小さな文字など、よぅく見ると色々面白いのである。

裏書きに注目してみれば、「芋焼酎を貯蔵してもうまい酒が出来ない。」という文句が書かれている。国税庁の検査官とケンカをしてまで貯蔵した蔵元の心意気や信念が伝わって来るではないか。うーむ・・・。

これとは別に貯蔵の効果として“クラスターが・・・。」という補足説明がなされた紙が入っており、飲み手を楽しくさせる演出も親切だ。

科学ダメダメ人間の私にとっては内容が難しくてよく分からなかったが、「とにかく貯蔵すると味が丸くなって美味いんだぞ!!」ということらしい。

ようし封を切るぞ・・・(相手が30年物ということもあり手が震えるじゃないか)。

Qoo〜っ。濃いぃ・・・。

生で飲んでみたら、さすが31度である。しかしながら刺々しくなくすっきりと喉に入る感じ。独特の甘味が印象的ですが、こういった物も含めて貯蔵の効果なのでしょうか。香りの方もいい感じの芋だ。

クイッとショットグラスを煽り、お湯割り突入!!ふわっとコップに広がる芋の甘味が嬉しいのである。香りはもっと穏やかになり、徐々に気持ちよくなって来る。

うーん。これは夜中自分の好きなことをしながら生でちびちび、お湯割りでまったり飲むのに向いています。

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