このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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20°
雲海酒造(株)綾工場 宮崎県東諸県郡綾町
(2005.09.28)
宮崎市郡のしょちくれは大抵が
しょちくれA:「俺、“霧島”派。」
しょちくれB:「いんや。俺は“木挽”の方がうめっと思うっちゃが!!」
などと2派閥に分かれることが多い。それぞれに属する人にとっても何かしらの言い分があり、これに“天孫”派も加わってくることもあって、横で聞いている立場としてはとても面白い。結局はなんだかんだ言ってもその場にある焼酎をガブガブ飲んでしまうので議論することに大した意味も無いのであるが、酒というものが文字の如く『嗜好品』であることを強く思う酒席での出来事。焼酎の銘柄を羅列してランク付けする・・・なんて人をたまに見かけますが、このような席に同席してもらいたいですね。(私ももちろん分かりませんが)焼酎の神髄ってものが分かってしまうかも。
本題に入っていくが、お膝元である県央地域や県北をメインに熱い支持を受ける雲海酒造さんの芋焼酎がこの“日向木挽”である。いまや黒麹仕込みのものや樽貯蔵もの、季節商品などの限定もの、鹿児島の出水で作られる姉妹品まで含めると大家族な銘柄に成長してしまった。つい最近であったが、平成3年から使われてきたラベルデザインが近々一新されるという。従来のデザインを踏襲するがより高級感のあるものになるとのこと。
大学の頃にはあまり飲む機会がなかったが、つい最近になって飲み屋さんのテーブルに運ばれてきた瓶を飲むようになった。優しく、そしてちょびっと酸味が覗く甘み。この季節、宮崎県央から県南の畑ではコンテナやフレコンに白芋(=コガネセンガン)が満載された光景を目にすることができるが、チビチビと飲みながらその風景が目に浮かぶ。
ちなみに今回のトップ画像は(いつもと気分を変えたいだけというしょうもない理由で)カップ焼酎にしてみた。宮崎県内のコンビニに大抵置いてあるこれは、霧島やその他たくさんの種類のカップ銘柄と共に重宝している。1泊2日の県内出張など、あまり量を飲めない私にとっては強い味方である。
そういえば、毎年晩夏の新聞記事に『焼酎の仕込み始まる』という記事を目にするためか“木挽”といえば高岡工場というイメージが強い。が、私が飲んだこのカップは高岡の隣町にある綾町の工場製。これはやっぱり『増産体制』ってヤツなのでしょう。
【追補】(2006.03.09)
雲海酒造様よりご指摘をいただきました。
「当社の商品につきまして丁寧にご紹介いただきありがとうございます。
本格芋焼酎「日向木挽」は、宮崎の厳選された芋「黄金千貫」を原料に宮崎・高岡の本格芋焼酎蔵(高岡工場です)で、熟練の蔵人たちが伝統の技で丹精込めて造りあげています。
この高岡工場には、詰口ライン(出来上がった本格焼酎を瓶詰めしたり、ラベルを貼ったり等)がありません。高岡工場は造りに特化した蔵であり、出来上がった本格焼酎は綾工場に運ばれ、そこで瓶詰めされラベルを貼られた上で、出荷しております。
商品のラベルにつきましては、酒税法により詰口工場を記載することとなっておりますので、日向木挽ブランドは、いずれのアイテム(瓶、パック、小容量ペット)も表記が綾工場になっているのです。」
うむむ・・・。そうでありましたか。存じ上げませんでした。
ちなみに、詰口を行うラインを高岡工場から綾工場へと移されたのは、「日向木挽」を発売開始するよりも前なのだそうです。
ご迷惑をおかけしました。
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