このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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【囲い】
雲海酒造(株)綾工場 宮崎県東諸県郡綾町
(2005.02.19)
ここのところの私は樽物の焼酎を飲む機会がない。大学の頃には泡盛やら麦焼酎やら芋焼酎の樽貯蔵物をたまぁに購入してきてチビチビやっていたのだが、社会人になってからはストレートにロックにお湯割り・・・と透明や白く濁った焼酎を飲んでばかりであった。それにしても、・・・う〜ん何で飲まなくなったのだろうか。私、最近は焼酎を飲むにも“お湯割り”ばっかりと急速におじさま化しておりまして、こういったことも関係しているのかな。ん?まだ20代だろって?そこら辺は気にされなくてオッケーですよ(爆)。
この“日向木挽 【囲い】”。私が大学進学のために宮崎へやって来たときには普通にコンビニに並んでいた。1本1000円程度という価格設定のためか、学生同士の飲み会の場でも鹿児島の「石の蔵から」と共にテーブルの上に鎮座していたのである。今の宮大生がどのような味覚をしているのかは全く分からないが、芋焼酎の芋臭さが苦手な学生が「洋酒」みたいと飲んでいた。私も“霧島”はもちろん、大隅半島出身の先輩が持ってきてくれた“海”や“小鹿”といった焼酎を飲みながら、少しだけコップに注いでチビチビやっていた。その時女子学生は何を飲んでいたか・・・と思い返してみたが、やはりというか酎ハイが多かったように思える。 そういえば、大学の頃所属していた写真部にこの“日向木挽 【囲い】”が好きと言っていた鹿児島出身の後輩がいた。もう卒業して故郷の鹿児島へと戻っているが、元気にやっているだろうか。
この銘柄も綾町の酒仙の杜こと雲海酒造綾工場で造られている。今でも年数回ドライブでここを訪れるのだが、自社製品の販売所に併設されている試飲スペースでは当然ながらタダ酒を頂くことができる。でもたいていの場合ドライバーを引き受けている私は飲むわけに行かないのである。
購入が何時だったのか思い出せないのであるが、しばらく押入の中で眠っていた。思っていたより口当たりが柔らかいことはそのためなのだろうか。小さなグラスに生で注いでクイッと飲み干しても少し物足りなく思えるのだった。20度といえど香りはキチンと付いていてまろやかな甘みもある。毎日飲むのはつらいけれどもたまには良いかなと思ってしまう。ただ、樽物というとどうしても風味が引っ張られて似通った感想になりがちであるが・・・。
実は雲海酒造。昨年樽物の芋焼酎を新たに市場投入している。“木挽 【刻】”というが、その焼酎が出たことで非常にこの“【囲い】”のポジションが曖昧になったと思えてならないのです。


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