このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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今年の8月だったと記憶しているが、
球磨焼酎酒造組合
が球磨焼酎全28場のミニチュア瓶セット“球磨焼酎全蔵物語”を発売したというニュースを新聞で読んだ。
3段重ねの杉の木箱入りという重厚、とんでもないセットであり、私が知る限りでは一地域の焼酎蔵の全てをラインナップしたという商品は初の様に思える。宮崎でもサミット前後に県内焼酎蔵のミニチュア瓶セットを販売したことがあったが、あれは全蔵セットという形態を取ってはいなかった。常圧、減圧、樽貯蔵・・・と何でもあり!!!な内容。これに各蔵元の銘柄の特徴、球磨焼酎の飲み方を紹介した解説書(というか『巻物』を添えているというだから、“産地”として国内外に保護される球磨焼酎の本気を見た気分でした。
だが、価格がちょっと手が出ない。流通量も初回500セットと少ない事に加え、12,000円/セットというのは・・・。
というわけで、指をくわえて隣県の状況を眺めていたのでした。
で、それから1ヶ月後、人吉市内に出張する機会を得た。行動範囲としては人吉I.C周辺であったので、インター正面にあるファミリーマートを使用することが多かったのだが、そこの酒類棚に球磨焼酎全蔵のミニチュア瓶が並んでいたのだ。しかも、個売りで。大体200円から高くても300円前後といった価格設定だったのだが、えんじ色の『球磨焼酎』の文字も入った箱も別売りされている。何と言いますか、歓喜しながら1本購入しましたよ。 箱のサイドには28蔵全ての名前が入っているのですが、こうしてみると球磨地方は小さな蔵元が頑張っているのだな・・・と。
中小の蔵が頑張っているのは全国どこも一緒であることは言うまでもないのですが、一覧という形で改めて拝見しますと強烈ですよ。
ちなみに、逆の面には『球磨の風土が生み出す球磨焼酎』と狭い地域で生産される米製の焼酎の意義というか概要が紹介されております。
トップ画像を見れば私が何を買ったかなんてバレバレ・・・であったりしますが、今回は一勝地の渕田酒造本店の常圧蒸溜の焼酎“園乃泉”としました。
上記のセット販売の商品コンセプトでもあると思うのですが、飲んだことが無い銘柄を買うって結構勇気のいることなのですね。4合瓶や5合瓶ならば良いのですが、生活に密着している銘柄であればあるほど、また35度といった流通が限られる商品については1升瓶での販売がメインとなっている物もある。100ml、高くても300円前後で購入できるというメリットはとにかくティスティングができるということでしょうね。
だが、それ以上にかわいいのだよ、ミニチュア瓶が。
細身の瓶と比較してアンバランスに大きいキャップであったりとか、なんだかほんわかだ。ラベルも単純に縮小したわけでなく、面積が限られる中、書くべき事はきちんと書いていたり・・・。そういった事に加えて、レトロ調の外箱が良い味を出しているのだ。世にはミニチュアボトルのコレクターがいらっしゃるようだが、気持ちは分かる。滋味深い“園乃泉”の味わいは堪能したわけだが、外箱も込みでこの瓶を捨てられそうにない。
あぁ・・・。もうちょっと銘柄を買ってきて並べたかった・・・。
(09.10.02)
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