このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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20度
霧島酒造(株) 宮崎県都城市
(2004.11.14)
宮崎では発売以来、絶対的な人気を保つ銘柄である。元々は県内限定販売であったが、今や県内外を問わずと言った具合で、“ナイナイサイズ”で矢部浩之が「ウマー!」と言って以降、一気に国内へ広がってしまった(いまさら言うことではないですね)。
以前はこの“黒キリ”。県内各地のディス屋において1.8ミリリットルパックが1000円などという価格で売られていた。それが宮崎の日常であった。飲み屋でも普通に飲み放題の対象銘柄であったのだが、全国的な引き合いが高まってからは、ディス屋での販売価格も1200円をやっと割り込むくらい。飲み屋でも「飲み放題は“白=レギュラーの霧島”だけなんですよ。“黒”は別料金になってまーす。すみません(笑顔)。」という事態となってしまい、何だか“よそ行きの焼酎”という見方すらしたくなってくる。実際、農協の生産部会の総会などに各自治体、団体、関係諸期間が持ち込む“寸志”というのし紙とともにくくられた焼酎の中に“黒キリ”があると、会をとりまとめる側からは「おおーっ!」という声があがったりすることもあるから、妙な時代になった物だ。
まあ、この飲み屋の話は西都市でのことで、宮崎市内歓楽街“ニシタチ”ではどのようになっているかは知りません。なお、今年度の出荷が始まったこの秋でも、「計画出荷のためお一人様2本まで」という張り紙を小売店の店頭で見かけることがあります。
“黒霧島”といえば、我らが宮崎大学の学生にとって非常に重要な地位を占める致酔飲料でした。県外出身の学生がだいたい半分近くを占める宮大なのだが、そういった事情もあって「焼酎は臭いけん飲めん!!」と芋その他全般の焼酎に拒否反応を示す人間もいたのである。かくいう私も男子寮で「階の1年生全員で“霧島”1升回し飲み」をさせられて以降、しばらく焼酎拒否の姿勢を貫いていた。
そこに霧島酒造からこの銘柄が発売となる。98年のことだったが、飲みやすい風味は我々の心をつかみ、研究室、友達同士ののん方に欠かせない存在となり、発泡酒、チューハイとともに5合パックが仲良く買い物カゴのなかで揺れるようになった。このように、学生の中に見る焼酎の浸透という見方をすれば、非常に業界への貢献度が高い銘柄といえよう(爆)。
飲み方としては十中八九、ロックでの飲み方の中心となる。当時、学生の中でお湯割りを好んで飲む人間は少なかったが、今はどうなのだろうか。
普段は他に好きな銘柄もあるので、なかなか買う機会のないこの銘柄であるが、職場の飲み会では大抵お湯割りで飲んでいる。ロックでゴイゴイやって眠りこけることも多々あるが、芋の香りが薄いと物足りなさを感じながらも、すっきりとした甘さの飲み口には安心することも多い。
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