このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
雲海酒造
が造る長期貯蔵のそば焼酎は濃い緑色のぽてっとした曲線がかわいらしいガラスボトルに入っている。
“マヤン”とは県北弁で“(うちの)おじいちゃん”の事。じいちゃんに「長生きをするもんだ・・・。」としみじみ呟かせたのがこの焼酎・・・というストーリーが酒銘の陰に隠れております。
宮崎県内では雲海酒造のアンテナショップ的な役割を持つ“
酒泉の杜
”はもちろん、ビロウ樹がうっそうと生い茂る青島などの有名観光地の土産屋さんなどでもよく姿を見かける。値段も私などからすれば結構する部類に入るので、1升1300円くらいの芋焼酎を常飲する宮崎県民からは値段的にも(毎日嗜む味といったような)日常的な嗜好にもちょっと距離を感じる焼酎・・・だと思う。まぁ、これは仕方がないといえば仕方がないです。よく見かける場所からもわかるとおり、やはり商品としてのターゲットは県外の方や贈答用なのでしょうか。
このそば焼酎を購入したのは2度目。1度目は大学生の頃で、清武町のとあるコンビニにて。たまたまそのコンビニに入ったところ、移転による閉店のため、在庫処分の投げ売りをやっていたのだ。その中にこの緑色のびんがあって、値札には正規の約1/3の価格である千円。当時は真っ当な学生らしく金がなかったので、この価格にはもちろん飛びつきましたね。普段なかなか飲むことが出来ない価格帯の焼酎であったので、寮の友達とポテトチップや地鶏の炭火焼きをつまみに美味しく飲んだ。
このような思い出があるのだが、2本目のこの瓶は、(少し前であるが)ちゃんと正規価格で購入したものだ(爆)。ネットで検索をかけてみたところ、今では外箱の色はこの画像のようにフェルト地の緑色ではなく、白色の物に変わっているようである。
雲海酒造の製品紹介には『長期貯蔵』と紹介されているのみであったので、私といたしましては、頑張って頑張って、珍しく製造元に貯蔵期間について問い合わせてみたのだった。担当の方からは丁寧な返信をいただいて非常に申し訳ないと思っている。
会社の担当の方からのメールによると「高千穂町のトンネル貯蔵庫『雲海・神々の里貯ぞう蔵』の樫樽の中で、3年以上の長期に渡り熟成」させているという。この貯蔵トンネルであるが、九州横断の夢半ばで建設が途絶えた国鉄線のトンネルを活用している。地元の人々にも忘れられつつある遺構であるが、1年を通して安定した環境は貯蔵に向いていることは皆さんもご存じの通り。
ストレートやロックで飲むべきなのでしょうが、私。この手の樽物をお湯割りで頂くのが大好きだったりします。甘い香りに38度。これだけで下戸な私にとっては凶悪な兵器以外の何者でもないのであるが、気で飲んだとしても口当たりはなめらかである。長期貯蔵ならではの“円さ”が出ていると言えるでしょう。
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