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(2004.01.07)
朝起きて朝刊を広げるというのは誰にとっても一日を始める“儀式”であろう。私の場合はいつも社会面から。で内政・総合面へとパラパラパラとめくっていくのである。仕事に行きたくないよぅ・・・なんて単なる現実逃避の一種なのかも知れない。
2004年1月7日(水)の朝、いつもと同じように石油ファンヒーターの前に座り込んで宮崎日日新聞を広げたのである。すると、いきなりテーブルの上に並んだ一升瓶を前にした男性3人の写真が目に入った。見出しには大きく『目指すは古里の焼酎』とある。記事を読み続けていくうちにとんでもない事態であると言うことに気づいた。宮崎県の焼酎蔵空白地帯である東郷町に焼酎蔵が復活するというのだ。
東郷町にはかつて焼酎蔵があった。その焼酎蔵は『牧水酒造』といい、同社は焼酎“牧水”や“奥日向”、“松鹿”といった銘柄を世に出している。私が大学進学のために宮崎に来た年にはなくなっており牧水酒造の焼酎を飲むことはできなかったが、幸い今年に入っての焼酎探査で“六瓢”と“奥日向”については手元にある。蔵のあった東郷町にはなかなか行くことができずにいた。蔵が存在していたことは知っていても、手元にある焼酎がどのような性格のものかも知らない。地元での蔵の評判や焼酎の味。分からないことばかりなのである。これについては今後の探求の課題にと思っている。
せっかくなので“六瓢”と“奥日向”の画像だけでもお目にかけたいと思う。前者が米・米粉製の焼酎、後者が麦焼酎だ。



話を戻そうか。
焼酎蔵の復活である。蔵の名前は“富乃露酒造店”。宮崎県で41番目の酒造業となる。同蔵の代表をつとめるのは日向市の建設業の社長さん黒木繁人氏。かつて地元で愛されていた牧水酒造の焼酎、そして地元への恩返しの思いから業界への参入を決めたそうだ。よほど強い思い入れがあったんでしょう。
焼酎ブームの後押しは別にして、「日南以外大手一辺倒」という宮崎の地で思い切ったことをしたもんだとちょびっと思ったのであるが、“「何より、もともと焼酎好きですから。」と笑う。”なんていう所を読んで「男だねぇ・・・。」と思ったのだった。それにしても自分の思いを具現化できる力強さっていうのはうらやましいモンです。
なんでかそういう人物の所には人が集まるもので、経理面等を稲田保さん、造りを奄美から駆けつけた杜氏の高妻淑三さんが担当する。共に30代と若い(つっても私より年上だけど)。
「地元の人に愛される焼酎を造っていきたい。」と今年の12月の初出荷を目指しているとのこと。地元の芋を使った商品とか。個人的には“六瓢”みたいな米粉を使った超個性的な焼酎を造って欲しかったり・・・。無理かなぁ・・・、やっぱり。
『古里の味』を目指す富の露さんの焼酎。焼酎が出るのはもうちょっと先のことだけれども、宮崎焼酎を勝手に応援している当サイトと致しましても「わーい!!宮崎焼酎の層が厚くなった。」とかなり歓迎したいのです。
ホンに目が離せませんぞ。
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