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井上酒造(株) 宮崎県南那珂郡南郷町

(2006.08.21)
黒飫肥杉
お盆休みに実家で飲む焼酎って言うのは悩みます。

自分の実家だったら、我が親父様が飲んでいる焼酎があれば、有無を言わさず略奪の限りを尽くせば良いわけだが(・・・よく、焼酎デスマッチなんていうものに発展せんもんだよ)、カミさんの実家ともなればそうも行かない。相手の家族の手前、普段どんな焼酎を飲んでいるのか、ショチクレとしては今、この場で良いところを見せておく必要があるのである。選ぶ焼酎がいわゆる『ぷれみあ』な銘柄であるならば、相手のご家族一同に変な警戒を持たれないとも限らない。くだけすぎて県内大手ブランドの銘柄っていうのも、何だか無難すぎるしなぁ・・・。というわけで、私がチョイスしたのは妻の出身地である南那珂郡の芋焼酎なのである。これならば地元重視路線。我が面目は保たれるってモンだ・・・・・・・・・・。

と、ここまで書いたのであるが、これは私の妄想であって、カミさんの実家に帰った時に“自らの地位保全のための銘柄選択”は中心命題にはなりえません。世のお父さんが気になるのは長い夜の過ごし方であり、焼酎が選択肢の主役になることがあるとすれば、その夜をどんな銘柄と過ごすか・・・ってな時くらいかな。

というわけで、(自分の実家で父親の焼酎を略奪するのは本当のことなのだが)帰省先のカミさんの実家で「飲む酒がないなぁ・・・。」とたまたま入った酒屋で購入したのがこの“
黒飫肥杉”(自爆)。選んだ理由はただの3つ。①以前より気になっていた、②飲んだことがなかった、③うまそうだった。これだけなのです。

この銘柄。発売開始は昨年の9月だったと記憶している。初めて見たのは宮崎市のイオンなんとかセンターで、『宮崎県内限定販売』とデカデカPRされて販売されていたのだった。私って、“
飫肥杉”といえば、あの 井上酒造 の「緑のボトルに昔ながらの白いラベル」っていう固定観念に縛られている地元の人ですから、真っ黒な地にはっきりと浮かび上がった白文字にビックリしてしまったのは言うまでもない。まぁ、初めはビックリしたが(悪い意味で言っているんじゃないです)、目が慣れてきたのでしょうね。今ではこのように普通に酒屋で瓶を手に取っています。

酒屋から帰宅後、早速飲んでみました。

カメ貯蔵ということで、熟成感が出ているという、柔らかいなぁ・・という感想を最初に持ちました。黒麹仕込み、常圧蒸留ということで、減圧蒸留であるレギュラーの“飫肥杉”と比較すると香りも風味もあるのですが、どこか控えに思える。だが、自分の肝臓に意地悪をして、少々濃いめのお湯割りを作ってやったら「ほっこり」とした顔が出てきたのだった。

値段も安いし、飲みやすい。宮崎の人には受けそうな銘柄だと思うが、これって、当初は「20度のみ、宮崎県内限定販売」だったと記憶しております。そしたら、最近は25度のモノも販売されているし、今もやっぱり県内限定販売なのでしょうか?
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