このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

宗一郎
25°
すき酒造(株) 宮崎県西諸県郡須木村

(04.04.02)
小林市の北っ側。熊本県との県境に須木村はある。海抜は400mほど。一度深夜に、綾町から照葉樹林を抜けてたどり着いたことがあった。村に入ったことは表示で分かったけれども真っ暗で何も見えず、気が付けば国道265号線を下りて小林市にいた。従って「須木村には何もない」というイメージしか持っていなかったりする(爆)。だけど、そげなことはないんですね。九州山地の山村らしく、季節にはなどの山の幸を楽しんだり、県指定名勝“ままこ滝”の周辺に整備された自然休養施設“すきむランド”など見るべき所も多い。いつか昼間に行ってみらんならねぇ・・・。そして何と言っても須木村といえば“”の一大産地。今や宮崎を代表する菓子店となった“お菓子の日高”でも、同村の栗を使ったパイやまんじゅうが売られている。大粒の甘い栗である。

明治末期頃、初代田中宗三郎氏が京都より須木村に移り住んだのが蔵の始まり。現在は
3代目杜氏の田中宗長氏が製造からビン詰めまで切り盛りしている。山村の小さな蔵元だが、「手造り」で造られる焼酎には芋焼酎だけでなく、須木村原産のくりを使った焼酎も有り(“美栗”という)。でも飲んだことないっちゃんね(爆)。ま、そのうち買うとして・・・。とにかくこの蔵の代表銘柄“ラブチュー 村一番”はインパクトのあるネーミングであり、そのうち機会があれば行ってみたいと思っている。

この“宗一郎”。3年貯蔵の焼酎をブレンドした“手造りかめつぼ焼酎”として、全国的に良く知られる焼酎で、既にラベルにある企業と共に。宮崎ではどちらかというと前述の栗焼酎の方が良く知られているのだが、スーパーの酒類売り場などでもたまに見かける銘柄だ。この瓶は25度の物だが、宮崎らしく当然“20度”ヴァージョンの販売も行われている。蔵の地元に近い高原町や小林市をはじめ、えびの市の“えびの高原”の土産屋さんに20度のカップ焼酎が置いてあることを知る人は少ないのではないだろうか。カップ1杯。味のしっかりした焼酎を数百円で味わえる。結構お得と思うのだが。

お湯割りを中心に飲んだのだが、お湯割りでは香りが立つ。かめつぼ貯蔵独特の土の“ぬめり”とでも言うような風味が“ふっ”と薫る。アルコールの刺激の後に染みこむような風味が現れるのが特徴であろうか。ただ、生やロックで飲んだときにはおとなしすぎると感ぜられるかも知れない。取っ付きやすい焼酎というのが正直な感想で、懐はあるけれども、もう少しガツンと来る物が欲しいかな・・・といった塩梅であった。

飲み方としてはやはり、湯割りの様
である。
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