このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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松露酒造(株) 宮崎県串間市
(2005.01.07)
串間市といったらやはり都井岬と幸島であろう。ともに天然記念物に指定されているが、都井岬については大学時代の思い出が強い。
都井岬に生息する御崎馬(みさき馬)は日本在来馬の特徴を色濃く残している。何故、都井岬にこのような貴重なお馬さんが残っているのか。その答えは高鍋藩秋月家に求めることが出来る。元禄10(1697)年に今の串間市を中心に7ヶ所の藩営牧場を作ったのが始まりだ。この7ヶ所の『牧(=馬を放していた牧場の意)』の一つが都井村御崎牧であって、このサラブレットよりもずっと小さくてどこか愛らしい顔をした馬たちを見ることが出来るのだという。
御崎馬は牧場開設当初から、ほとんど人手を加えない粗放な監理しか行われていなかった。現在は都井岬牧組合が管理を行っているが、昔と同様のあまり人の手を入れない管理が続けられている。宮崎大学ではこの馬の行動調査や牧組合にある御崎馬の血統記録を活用し、社会行動の研究や遺伝的なアプローチを行っている(
家畜管理学研究室
のサイトを参照願いたい。現在生存している御崎馬について全個体の顔を見ることが出来る)。
写真部在籍の頃、毎年新入部員を連れての撮影会がこの都井岬であった。灯台へ上がり太平洋の景色を見た後、急斜面の牧草地で草をはむ御崎馬を撮影する。彼らはレンズを向ける人間などほとんど気にも留めず、ただただ草をぼりぼりと食べ続けるのであった。中にはその年生まれたばかりの子馬もいて、興味津々にカメラに近づく個体もいた。手を差し出すとおそるおそる臭いをかぐが、顔をなでようとすると一目散に母馬の所へ逃げ帰っていく。微妙な距離感であった。そんなこんなで結構好評の撮影地であった。
松露酒造
は串間市にある。地元でも強い支持を受け、寿海酒造協業組合の“ひむか寿”と人気を2分する状況が現在の“
松露
”のイメージだ。地元の若い人間ですら、「串間に住んどって地元の焼酎を飲まんでどんげすっか!!」と言う位であるから、おおーっと感心してしまうのであった。さすが県南。地元志向が強い土地柄だ。実は、妻の実家が串間市だ。20度の“
松露
”には顔を出した時にもっともお世話になっている。いや、世話になりっぱなしの焼酎といっても過言ではない。
宮崎を代表する美しいラベルを持ち、味も香り高く、非常に飲み飽きしない“うまさ”を備えた焼酎である。
石原けんじ大佐先生
は「
直澗最強!!
」と主張されるが、私は夏場はロック、それ以外の季節はお湯割りでその風味を味わっている。ただ、最近は急速にジジィ化が進んでいるため、夏場でもお湯割りです。
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