このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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高千穂酒造(株) 宮崎県西臼杵郡高千穂町
(2003.12.03)
宮崎県西臼杵郡高千穂町といえば、『神話と伝説の町』。
天照大神(アマテラスオオミカミ)や須佐男命(スサノオノミコト)など個性的な天津神ら織りなす“高天原”の時代から、瓊瓊杵命(ニニギノミコト)がくしふる峯に降り立った“天孫降臨”、そして瓊瓊杵命の孫である神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレヒコノミコト=神武天皇)が美々津より東国へ向けて出航した“神武東征”へと連なる神話の舞台だ。
町は九州山地のほぼど真ん中に位置しており、五ヶ瀬川が西北から南東にかけて町の中央を突っ切っている。町内には“天の岩戸神社”や“高千穂宮”、“高天原”など上記神話に縁のある場所が散在し、名勝として名高い“高千穂峡”、雲海で有名な“国見ヶ岳”など宮崎県北部を代表する観光資源を抱え、この季節(11月〜)は町内各地で“神楽”が演じられ、一晩中お囃子と舞いが続く。
海べりの延岡市から国道218号線を東へ進もう。五ヶ瀬川の流れに沿いながらずんずん坂を上っていく。国道はかつての旧道よりもはるか頭上を通り、道路橋の真ん中から五ヶ瀬川を覗いたときにはもう、・・・であるのだ(ひぇ〜)。国鉄時代の高千穂線では、キハ20が東洋一の鉄道橋“高千穂鉄橋”のど真ん中で停車サービスをやっていた(TR高千穂鉄道でもやっております)というのだから、高所恐怖症にはたまらない。
さてこの麦焼酎であるが、ラベルにもあるように“黒麹全量仕込”なのだそうだ。ラベルには“原材料:麦黒麹”とほこらしく記載されている。2次仕込みの時に黒麹を用いる“2段発酵方式”を採用しており、普通の本格焼酎と比較してより多くの酒母を繁殖させることができる。結果、濃厚な風味へと反映されるらしい。・・・ということは泡盛の製造法とは異なり、しっかりと本格焼酎の範疇の中にあるのであった。
他、HPでは常圧蒸留のことも強調してあったが、何かにつけて“100%”って付けるのはちょっとやらしくないかい?いいけどさ。
ま、それは別にして味だ。
さすがに「常圧蒸留」とラベルに書いてあるだけあって、甘く香ばしい風味。25度の度数を感じさせない口に含んだときのスムースさがひっかかるが、ちょっと“おもしろい”と思わせた焼酎であった。興味本位で買った焼酎だったのだが、飲んでみて“当たり”だったのです。
生で、お湯割りでおいしい焼酎でした。
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