このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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(06.07.26)
宮崎には“テゲ”という言葉がある。その意味としてはveryという“とても”というものである一方で、“テゲテゲ”と重ねることで、いかにも宮崎らしい大らかな言葉へと変貌を遂げる。
その言葉は「夏の暴力的な日差しと台風に悩まされてきたと言っても過言ではない宮崎人の南国に共通する怠惰的な心情を表している。」・・・なんてことを何かで読んだな。
まぁ、今回は県民気質ではなくて、私が酒を飲みながら、酔っぱらって考えているところのお話。ふらりふら〜りと揺れながらキーボードを打っていますので、何となくお読みくださってくださればと思います。
ここの所、大きな波が過ぎ去った・・と先の焼酎ブームの昔語りが聞こえて参ります。それも久しくなりましたが、とは申しましても、一度上がった潮位は下がりにくく、以前よりも多くの方が色々なタイプの焼酎を楽しんでおいででしょう。
大消費地から遠く離れた九州の片隅にいる身といたしましては、メディアや人づてから耳に入ってくるその土地の状況って言う物に、「自分の住んでいる県のPRの旗手となって頂いて・・・。」なんて感動してしまったりもします。
ブームが沸点に達し、蒸気をぶんぶん吹き上げていた時には、銘柄の乱立、焼酎を語る方々のうんちく・・・とブームのありがちな現象っていうのは、この列島のどこそこに於いて展開が成されたことと想像致します。私にしたって、結局の所、得意気になっていた部分もあります。分かっていない癖に、分かったふりをしている。今思えば、このようなサイトを立ち上げているのもちょっと気恥ずかしいくらい。なかなか、自分なりの価値観を世間様に振り回すって言うのも勇気がいる物だと思いました(とは言っても、この行為を通じて広がった友好の輪はありがたく、今でも感謝しても仕切らないくらいです)。ただ、影響力が全くないことなど、私自ら自覚しております。そのことはご了承頂ければ是、幸い!
焼酎の生産県でもあり、日本トップクラスのアルコール消費地である宮崎に住むようになりまして、もう4年目ですか。この地においては、やはり都城市のマンモスメーカーの焼酎を挙国一致的に愛飲している状況は相も変わらずでございます。ですが、このごろはニシタチでも県外からの風を取り入れて、個性ある県産焼酎を楽しませてくれる店が増えた様な気が致します。家の外から言われて、家庭内の大事な部分に気付くっていうのはちょっと本末転倒な気が致しますが、「自分の住む地域を酒を通じて知る」事にも繋がるこの意義はとても深いことであると私は思っています。
先の焼酎ブームを評価した時に、私の好きな言葉があります。「ブームの成熟」。潮位が上がったそのままで、焼酎世界の大海が凪いでくれることを心から願って止みません。
いま、人々が各がスタイルで焼酎を飲むことができる状況となって、それはそれで、適度な塩梅だと思うのですね。だから、『テゲな塩梅』。一部の銘柄を血眼になって追い求める風潮は確かに続いている面はありますが、個性ある蔵元には蔵元の大小にかかわらずファンが固定されるようになりました。
気を張らずに済む今の状況を、は「それだけでうれしい。」などと考えてしまうのですね。
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