このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
小玉醸造(名) 宮崎県日南市
(2006.02.19)
ふわぁ・・・。やっと買うことができましたよ。なかなか宮崎で売っている店が少なくてですねぇ、いくつか知っている取扱店に行っても品切れであったことが多かったのだ。この瓶も棚に残っていた2本のうちの一本。いやはや、危なかったではないですか。
“
杜氏潤平
”と
小玉醸造
については今更語ることも少ないと思います。皆様の方がよくご存じなのではないでしょうか。
小玉醸造自体は昔から“冨士” という芋焼酎を造っていた蔵元。廃業寸前であった2000年の秋に潤平さんのお父さんである一夫さんが同蔵を買収し、今や宮崎を代表する焼酎蔵の一つとして全国的に認知されております。潤平さんのご実家はかつて宮崎市内で焼酎“
香露
”や清酒“
初御代
”等を造っていた兼業蔵“
金丸本店
”でございますから、蔵の再興を夢に掲げていたそうですから、その思いたるや・・・。一飲み手の想像など及ぶべくもないでしょう(小玉醸造については猛牛師が秀逸なコンテンツをまとめていらっしゃるので、
こちら
もご覧ください)。
ラベルには『手造り白麹・紅芋寿』と、原材料等が記されている。紅芋寿というのは串間の大束地区を中心に栽培される“ことぶきかんしょ”のこと。
2年ちょっと前
に小玉醸造さんへお伺いしたことがあったが、ちょうど造りの時期ということもあって、蔵の中庭にはこの(皮の色が)赤紫色の芋がたくさん入ったコンテナが積み上げられておりました。その際、蒸かしたての芋をいただいたのであるが、ほくほくとした甘さがたまりませんでした。そして、蔵の中には芋を蒸す臭いが充満していたのを鮮明に覚えています。
機会があったらまたお伺いしたいと思っているのですが、なかなかこれが実現しない(自爆)。
というわけで、あまり引っ張るのもいけませんから、飲んでみた感想をば。
普通に食べてもおいしい芋で造った焼酎というこで、当然ながらうまいのですね。爽やかな甘みは紅芋らしく、ピリッとメリハリの利いた風味が飲み手を唸らせるのですねぇ。関東の清酒蔵と宮崎県内の有名蔵で修行した潤平さんの丁寧な造りに因る物なのでしょう。もう一杯と盃を重ねるのも道理という物です(爆)。
ロックで飲めば、ぴりり感も薄れ、芋の甘みを素直に感じることができるのではないかと思います。私としては特に飲み方は選ばないかな・・・という気が致しました。
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