このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

松露 うすにごり
松露酒造(株) 宮崎県串間市

(2006.08.10)
久々に甘藷焼酎といってみましょうかね。

というわけで、何度も飲んでおきながら紹介の機会がなかったのが
松露酒造のこの焼酎“すにごり”なのだ。この蔵の焼酎はレギュラーの松露もそうであるが、ほんわかとした甘藷の香り、甘さがよく出ている様に思える。

その中でもこの“
うすにごり”は無濾過であり、もっともその傾向が強いようだ。当然ながらおすすめの飲み方はお湯割り。香りや甘みが立って来て、焼酎を飲んでいるなぁ・・・という気になる。そういえば燗付けも試してみたかったのだが、このようなときに限って4合瓶を購入して来ておったり・・・とついていないにゃぁ〜。

蔵の周辺についてはこれまでこの蔵の銘柄を何度か紹介差し上げた際に触れさせていただいたと思う。蔵のある串間市は海水で芋を洗うという文化が群れに伝播した野生猿の住む幸島、かつての高鍋藩の軍馬の牧であった都井岬が有名。特に後者は串間観光の代表であり、またかつての日南海岸観光ルートの締めくくりであった。

今日、これら2カ所の観光地は人影もまばらでひっそりとしているが、替わって主役となりつつあるのが地元福島の港で水揚げされる伊勢エビとトビウオ料理であろうか。

秋になれば九州の東側である日豊海岸のあちこちで伊勢エビののぼりが立ち並ぶ光景は皆様ご存じの通り。九州各地からバスツアーが組まれたり・・・とちょっとしたブームですね。プリプリと白く透き通った刺身やお椀からあふれるように具だくさんの味噌汁を食べればたまらなく幸福な気持ちになるのは間違いないかな。

そしてトビウオ。都井岬沖には5月から9月にかけて黒潮に乗ってやってくる。県内では干物で出回っているのだが、やはり新鮮なものを刺身にして食いたいですな(爆)。漁となると定置網や延縄でが主流となるようだが、観光客向けに行われている『トビウオすくい』は隠れた名物となっている。この『トビウオすくい』は夜に行う漁なのだ。沖合で集魚灯を灯すとそれにトビウオが突っ込んでくるので、長い柄の手網ですくう・・・というわけ。私も体験したことが無いので、一度やってみたいですね。

当たり前なのだが、土地の焼酎と地の産物というのはすばらしいマッチングを見せる。いつか松露酒造の焼酎を飲みながら伊勢エビやトビウオ・・・と堪能してみたいのであるが、そんな機会はまだまだ先だろうねぇ・・・。
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