このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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人の営みが集まる場所にあってはどのような所でも「売り買い」という経済行為が発生する。
焼酎で一日の生活を締めくくりたいのならば、集落の中の酒屋もしくは酒類扱いの商店へ向かえばよい。
ちょうど都農町と東郷町の町境の山中をドライブしていた時のこと。山の中腹、これまでの極狭の道路がぱっとひらけて岐れ道になっていた。そこから少し高いところに建つ民家へ登っていくコンクリートの道。
玄関と思われる所からは生活商品が陳列されていた棚が見える。民家と思っていたのだが、どうやら商店のようだ。
飼い犬があまり歓迎をしていない声をあげる。敷地の中にある牛舎では、黒毛和牛の繁殖牛がイタリアンライグラスの青草(=青刈り給与)をはみながらこっちを見つめていた。
そして焼酎。この山中でどれほどの需要が有るのかは分からないが、2本くくりや1本の1升瓶が買いに来てくれる人のために並べてあった。
『未成年の酒類の購入は法律で禁じられています。』
店に人の気配もなく動物の鳴き声だけというどこか桃源郷的な世界であったが、それが妙にリアルであって可笑しかった。
(05.06.26)
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