このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

酔っちょくれ
(2003.01.27)
(合)久保酒造場 大分県宇佐市
近所のディス屋で偶然発見してしまった麦焼酎である。発売は2001年の10月下旬。
運がいいというか可哀想というか・・・。私に酒屋で見つかってしまったばかりに、こんな場所で味の評価をされてしまう・・・。ごめんね。

「グリーンのきれいな瓶だなぁ。」と手に取ると“昔ながらの麦焼酎”とある。裏ラベルも貼ってあって、“(常圧蒸留)”なんて書いてあるのだ。「いまさらちょっとやらしくもあるなぁ・・・。」なんて思いつつも、夏目漱石先生一人分で買える値段であったので、今後の勉強・・・と思ってレジへ持っていったのだった。

大分県宇佐市は全国の八幡宮の総親分「宇佐八幡宮」がある事で知られる。鉄道趣味人の間では、九州鉄道が1891年にドイツに発注したドイツ製のタンク機“クラウス”が保存されている地として知られている。

また、宇佐市大字長洲には、焼酎飲みの間で知らぬ者のない「焼酎屋 兼八」の四ッ谷酒造がある。面白いことに、この「酔っちょくれ」を造る“久保酒造場”はこの“四ッ谷酒造”のすぐ近所だったりするのだ。

蔵元自体は大分県の蔵らしく、清酒と焼酎の兼業。水の神様“龍神”から酒名を取った清酒「龍の井」、戦国期に薩摩島津の猛兵も落とすことが出来なかった大分県玖珠の“角牟礼(つのむれ)城”にちなんだ麦焼酎「やばの古城」を造っている。私は焼酎の銘柄しか知りませんでした。清酒は地元で愛飲される銘柄なのでしょうか。

さて、肝心の味です。
「味のある焼酎ムーブメント」に乗った印象のあるこの銘柄なのだが、結構いけるのである。常圧の焼酎らしく香りも良いし風味も厚い。でも何処か柔らかくて、どうしても「兼八」の印象にぼやけがちである。しかし、飲みごたえはそれなりにあって面白いなと思った。

生で飲んだ場合には少し物足りない感じがある。でも、裏ラベルにもあるとおり、夏はロックに冬はお湯割りに大活躍の焼酎です。お湯割りだとふくよかさが増して、いい感じでした。

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