このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


12/30 王子戦
西武 4v−3 王子

(入場者数:1203人)

1P2P3POTTOTAL
西武0(8)1(13)2(19)1(3)4(43)
王子2(15)1(10)0(3)0(0)3(28)

【得点シーンレビュー】
1点目:敵陣左サイドでパックキープした藤田がチェックに来る王子DFをかいくぐりながら中央に切れ込みシュート、リバウンドをブライトが押し込みGK右足とポストのわずかな隙間をパック抜けゴール。

2〜4点目:いずれもゴール前の混戦をしつこく叩き続けた末のゴール。


年内最終戦はようやく入場者数が1200を超え、伝統の一戦?の雰囲気を会場内になんとなく漂わせていた。
ちなみにこの2連戦では西武側の社員応援団はなぜか欠席、いつも北サイド自由席に立っているノボリも今日はなし。御用納め過ぎたから「休暇」なのか?

昨日のような緊迫した展開を望むもその願いはあっという間に打ち砕かれた。

開始数分であっさり2失点・・・

ルーズパックへの反応遅く、王子にキープされると簡単にブルーライン突破を許し、ボード際ではあっさり競り負け、あげくゴール前の危険なスペースにフリーの選手を簡単に入れてしまう・・・という最悪のパフォーマンスを2ピリまでずっと続けていた。
疲れているのは十分分かるが、同じ状況のはずの王子はしっかりと動けているのだ。
今日さえ乗り切ってくれればしばらく休めるのだから、ここで完全燃焼してくれよ!

なかなかパックをキープさせてもらえない西武も、ダンプインからの侵入でなんとか局面打開を図ろうとするが、何度か貰えた決定機も焦りが見え見えのショットミス(王子の守備もよかったが)連発で得点に結びつけられない。
2ピリにクリスのゴールで1点差に1度は迫るもその流れに乗ることはできない。逆にキルプレー残り4秒の時に王子の追加点を許し、それまでの展開から見てこの時点で敗色濃厚であった。

しかしこの頃からようやく敵陣で攻め込む時間帯が増え始め、ゴール前でラッシュを見せるシーンも多くなる。
だがパックがゴールネットに収まることはなく、「なんで今のが入らないんだ〜」と頭を抱えるシーンが続く。今度は気合が入りすぎて空回りしているように映った。

3ピリは王子が「逃げ込み体勢」に入ったこともありパックはほとんど西武が支配できるようになる。しかしパックを「持たされている」という印象で、効果的なパス回しやシュートまではなかなか至らない。
それでも「前へ、前へ」という選手たちの気持ちは伝わってきた。
とにかく打てる時にシュートを打ち、そのこぼれ球や外れてルーズになったパックにどんどん飛び込む。華麗さはないがホッケーの原点をこの時間帯の西武のプレーに見たような気がした。
これは鬼迫だ。

そして残り10分でその攻撃がついに実を結び、友人のドロくさいゴールで1点差。すると今まで「気持ち」だけで猛攻を続けてきた西武に動きのキレも見られるようになり、氷上の動く選手のスピードが1.5倍増し(当社比)になりここにきてリズムの良い、敵陣での素早いパス回しがようやく展開されるようになる。
翻弄され浮き足立つ王子DF陣、この好機を見逃さずすぐさま同点弾!
それまでおとなしかった南スタンドの西武ファンも、この時ようやく沸きかえっていた。

その後、途中ヒヤリとする場面もあったが完全にペースを握って同点のまま3ピリ終了。
こここまでは勝ち点1を取れただけでも上出来の展開だったが、気持ちよく年を越すためにも、この勢いでぜひ勝利も掴みとってほしいもの。

延長に入っても3ピリの鬼迫を維持してすぐにシュートラッシュ体勢、そして1分を待たぬうちに歓喜のVゴール!
ゴール前混戦でパックの行方はこちらのスタンドからはよく見えなかったが、選手たちの喜びのポーズで条件反射的にこちらも思わず飛び跳ねてしまった(^^;)

途中までの試合内容には大きく不満が残る(特に一人相撲のペナ箱大好き某DFは、鳥金の奥の間に正座させて小一時間問い詰めたい)ものの、終わってみれば鬼迫で手にした見事な逆転勝利。
気分よく年越し、そして年明けの「代々木場所」を迎えられそうだ。


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